藍井エイルの“エペ熱”語り 『Apex Legends』の魅力と伝説のマッチを振り返る

藍井エイル

子どもの頃からゲームに慣れ親しみ、「ゲームが一番好きな趣味」と話すほど現在進行系でゲームにハマり続けている藍井エイルさん。今回のインタビューでは、藍井さんがその魅力にとりつかれているバトルロイヤル形式の人気FPS(ファーストパーソン・シューティングゲームの略称)『Apex Legends』(エーペックスレジェンズ)について、ハマるまでの過程やプレイスタイル、ゲーミング環境までたっぷり語っていただきました。

撮影:田中達晃(Pash) 取材・文:遠藤政樹
記事制作:オリコンNewS

 

紆余曲折の『Apex』ライフ 一度離脱も“戦線復帰”

藍井エイル

――最近は『Apex Legends』にハマっているそうですが、初めてプレイしたきっかけから教えてください。

シーズン2(2019年7月スタート)のときに友達に誘われてやったのが最初ですね。

『Apex Legends』

エーペックスレジェンズ

Respawn Entertainmentが開発し、2019年2月にエレクトロニック・アーツより配信開始されたバトルロイヤルゲーム。プレイヤーが「レジェンド」と呼ばれる異なる能力を持ったキャラクターを選択し、3人1チームとなって、60人計20チームで対戦するのが基本。徐々に収縮するフィールドを探索して武器やアイテムを回収しつつ敵チームを倒し、最後まで生き残ったチームが勝利となる。

――プレイするのを一時期やめていたこともあったそうですね。

そのときはただ走っているだけになってしまって(苦笑)。ずっと円(エリア)の外にい続けて、「安地」(ダメージを受けない安全地帯)で死ぬことを繰り返して、友達に「才能ゼロだね」と言われ、ショックを受けてやめてしまったんです(笑)。

――そこから“戦線復帰”をしたきっかけというのは?

『エペ』(『Apex Legends』)をやめた後に『Dead by Daylight』(デッド・バイ・デイライト)に激ハマりして。『Dead by Daylight』をプレイするときは基本的に9割ぐらい「キラー」をやるのですが、「ナース」という一番操作が難しいと言われているキラーを使って、ランク1(20段階のうちの最高ランク)を取れちゃったんです。

「徒歩キラー」(※)はマップを覚えられなくてやる気が起きなかったので、ランク1を取ったことで目標を達成しちゃって。それで次のゲームを探そうと思っていたら、周りのみんなが『デッドバイ』から『エペ』に流れていったので、私も改めてやろうと思いました。

※徒歩キラー……『Dead by Daylight』において、ナースなどのように瞬間移動ができず、徒歩でサバイバーを探して攻撃するキラーのこと

藍井エイルゲームチャンネルより 『Dead by Daylight』フレディ戦(キラー)

――復帰後はどのような感じでしたか。

最初は「キーマウ」(キーボード&マウス)でやっていたのですが、「エイムアシスト」(敵に照準を合わせやすくするよう補助してくれる機能)がつかないので、エイム(敵に照準を合わせること)がダメで。それでストリーマーの「Lスターしゅんしゅん」さんと一緒にゲームをやったとき、「やっぱ、パッド最強ですよ」と勧められたこともあり、中距離にエイムアシストがつくパッドを使ってみることにしました。

――キーマウからパッドに乗り換えてみて操作感はいかがでしたか?

パソコンでやっているのでエイムアシスト0.4にして、それでもエイムアシストが強いなと思っていたのですけど、パッドだと「漁り」(アイテムを拾うこと)が遅くて、少しストレスを感じました。それと、キーマウだと“倒した感”をすごく感じるんですけど、パッドだとあまり感じなくて。そう考えると、私がプレイしていて楽しいのはキーマウだなって思ったんです。楽しいのが一番長く続けられるコツだと思ったので、今はキーマウに戻りました。

再開後は「一気に600時間ぐらいプレイ」

藍井エイル

――再び『Apex』の戦場に帰還したのは周囲がプレイしていることも大きかったようですが、改めてプレイしてみて、どんなところにハマりましたか?

“キル”(敵を倒すこと)できたときに「気持ちいい!」と思い、そこからがっつりハマりました(笑)。そこから前回のツアー(2021年8月~9月)が始まるまでは、一気に600時間ぐらいプレイしました。長いときは1日に12時間ぐらいやっていたかな?(笑)

――なんと! そこから今までずっとハマリっぱなしということでしょうか?

前回のツアーが終わって一段落したら、一回エペ熱がちょっと下がりました。というのも、なかなかランクが上がらなくて。ランクは上がらないし「キルレ」(キルレートの略。戦闘1回でどれだけの数の敵を倒せたかの指標)も上がらないし、おまけにパッドにもキーマウにも落ち着かず、どっちにしたらいいのかわからなくもなりました。ようやく「それぞれ良いところがあるから楽しいほうを選ぶ」という自分の中での“答え”が出たので、キーマウでやってはいますけどね。

――では、そこから再びモチベーションがアップした要因は何だったのでしょうか。

マスター(上級者ランク)の人と、ダイヤ(マスターの一つ下のランク)の弟と一緒にやったら、2人ともめっちゃうまくて。マスターの人は敵を見つけるのも早いし、ガンガン前に出てヘイト(攻撃の的になること)を買ってくれるんですよ。全然しゃべらない人なので報告とかはないんですけど、すごく連携は取りやすくて。その頃、ランクがプラチナ4からシルバー3ぐらいまで下がっちゃっていたのが、その日だけでゴールド1まで上がって「マスターすごいな」と思いました。

藍井エイル 弟との『Apex』

――チーム内に進んでヘイトを買ってくれる人がいるとありがたいですよね。

助かりますよね。しかも「レイス」とかではなく、「ライフライン」(キャラクターのひとり)を使っていたのにヘイトを買ってくれて、しかもダウンしないんですよ。遮蔽(攻撃をさえぎるもの)の使い方もうまいし、私はひたすらジブラルタル(キャラクターのひとり)でドーム(空爆や銃撃を防御するシールド)をたきまくっていました(笑)。

――そういえば2021年4月、「初めてチャンピオンをとれた」とツイートされていらっしゃいましたが、そこまでの道のりはどのようなものだったのでしょうか。

今までやったことがあるFPSは、『BF(バトルフィールド)』と『COD(コール オブ デューティ)』『(コール オブ デューティ)ブラックオプス2』『ブラックオプス3』ぐらい。『COD』はリスポーン(倒されたキャラクターが特定の場所で復活し再スタートすること)して倒してみたいな感じですが、そういうタイプしか経験がなかったので、全然FPSがうまくなくて。バトルロワイヤルで円があってという形式は『Apex』が初めてだったので、チャンピオンをとるまで何十時間もかかりましたね。

――苦手だとおっしゃっている中でもチャンピオンをとれるのはすごいですね。

パソコンだと、「スマーフ」(上級者がサブアカウントを作成し、本来の実力よりも下位ランクでプレイする行為)だらけで、「本来あなたはそのレベルにいないでしょ?」みたいな人ばかりで地獄みたいな環境なんですよね。プレステだとサブ垢ってなかなか作れないからあまりいないのですが、パソコンだとすぐ作れちゃうので。そういう環境で最初やっていたから鍛えられたのかもしれませんね(笑)。

『Apex』は作戦を立てられるところが面白い

藍井エイル

――腕前が上達するのも納得です。ほかにもFPSがある中で藍井さんが感じる『Apex Legends』ならではの醍醐味、魅力を教えてください。

アビリティ(キャラ固有の能力)、ウルト(アルティメットアビリティの略。ゲージをためて発動させる、キャラごとに異なる必殺技)が使える部分と、動きなどが速い感じがめちゃくちゃ好きです。せっかちな性格なので(笑)。プレイしているときはあまり速いとは思わないのですが、後から自分の動画を見て復習すると、「こんなに『Apex』って速いんだ!」って思うぐらい速い。配信を見ているファンに「画面酔いしました」という人が多発してしまうという(苦笑)。

――グラフィックや世界観よりもシステム系に、より魅力を感じているのですね。

そうですね。ウルトってジャンケンみたいなところがあって、「向こうがあれを使うなら、こっちはこれで」と作戦を立てられるところが面白いなと。例えば最終ラウンドで、「ジブのウルトで爆撃を投げる」とか、「ポータルを引いて乱戦をかわしていく」とか、「ヴァルのウルトで飛んで囲まれないようにする」とか、いろいろ作戦を立てられたり、キャラクターごとに作戦の立て方が違ったりというのも面白いなって思います。

――戦略を立てるのがお好きなんですね。

いえいえ。だいたい無心で淡々とプレイしています(笑)。

弟とチャンピオン&ハンマー

――では、UIやグラフィック、キャラクターなどで“いいな”と思うポイントはありますか?

キャラクターは随時どんどん追加されて、そのたびにアビリティとウルトが新しく搭載されていくのはいいですね。キャラクター自体の魅力もありますし、なんなら仲間に迷惑かけまくるキャラもいて、「これやったら邪魔だな」とか「これだったら味方が助かるな」とか、そういうのがわかってくると面白いですね。

同じキャラを使い続けないと熟練度も上がらないのですが、私はあきっぽいので、いろんなキャラクターを使っちゃいます。いま一生懸命、ジブラルタルを練習していますね。

――こういったタイプのゲームには欠かせない要素の一つでもある、ランクシステムについては、燃えるほうですか?

そうですね……「キルポ」(キルポイントの略。ランクマッチで敵を倒すか味方のキルをアシストすると獲得できる)は欲しいけど、撃ち合いで勝てる自信があるかどうかわからないというような、せめぎ合いがすごいです。

「カジュアル(マッチ)」(ポイントを消費せず参加可能で、勝敗がランクに影響を及ぼさないモードのこと)だと「いけいけ!」「激戦区行こうぜ!」と強気になりますが、ランクはやっぱり慎重になりますよね。上に行けば行くほどめちゃくちゃ失うので。「今日も床がおいしいな」みたいな(笑)。

――確かに。ランクは上げたいですけど、それなりのリスクもありますよね。

そうなんですよね。だからゴールドでもダイヤでもプラチナでもどのランクでも思いますが、「『4』(各階層の一番下のレベル)って失うものないから最強じゃん」って思って(笑)。意味不明なプレイをしがちになります。

――今回のインタビューを読んで『Apex』に興味を持って始めようと思う方のために、何かアドバイスをお願いできますか。

まず、キーマウかパッドかで迷うと思いますが、パソコンでプレイする場合は合うほうを選ぶことをオススメします。それと、最初一人でやると結構キツい部分があるので、友達に教えてもらいながらやると楽しいと思います。

キャラクターに関しては、最初は「ブラッドハウンド」が使いやすいと思います。足跡も見られるし、スキャンもできてどこに誰がいるかもわかるし、追跡もできるし、ウルトたいたらすごい速さで動けるので突っ込むこともできるし、様子を見ることもできる。どういう感じで敵が移動していくのかという部分ではわかりやすいかなと思うので、オススメです。

「VCC APEX」でチャンピオンに「すごく熱くなりました」

藍井エイル

――『Apex Legends』の魅力が伝わるような、藍井さんの“伝説のマッチ”を教えてください。

カスタムマッチイベント「VCC APEX」(2021年9月)に参加させてもらったことがあって、花芽すみれちゃん、ゆふなさんと同じチームでした。2人はそれぞれプレデター(マスターの上位者)とマスターなのですが、当時の私はまだゴールド1ぐらいで何にもできず、「ローバ」(キャラクターのひとり)でただアイテム配りをしていただけだったんです(苦笑)。

『APEX』VCC CUSTOM 【ゆふな/藍井エイル/花芽すみれ】

――それはそれで、必要な役割だと思います。

まだ『Apex』に慣れてなかったので撃っていいのかどうかもわからなくて、ずっとおどおどしていただけで、ひたすらアイテムを渡していました(笑)。私が足を引っ張っちゃうからチャンピオンはさすがに無理だろうと思っていたら、最終局面で私の出したローバのウルトで、2人が“グレ”(投てき武器「グレネード」の略)を獲ったんです。

上を取られていたところにグレを投げたら、上2人が倒れて残り1枚になり、そのときに“フラグ”(投てき武器「フラグレネード」の略)を投げて爆発して飛んでいき、チャンピオンを取れたんですよ。私はダウンしちゃっていたんですけど、そのときはすごく熱くなりましたね。「アイテム配り女だったけど役に立てていた!」と思って(笑)。

――チーム戦なら自分のできることをやればいいという局面はありますよね。

それまでの『Apex』のプレイの中で、一番興奮しましたね。

まさのりCHとのコラボ

――ほかにはありますか?

ゲーム実況者『まさのりCH』のまさのりさんとプライベートでプレイしたとき、カジュアル(マッチ)に連れていってもらったのですが、まさのりさんがプレデターなので地獄みたいなカジュアルになっていて(笑)。「どうなっちゃっているの?」というぐらいレベルの高い人たちしかいない、マスターやプレデターばかりのところに連れて行かれたんです。

そこでまさのりさんがみんなを轢き殺していき、通る道、通る道全部に“デスボ”(デスボックスの略。デスしたキャラクターが残すアイテムボックスのこと)があって。「これが最強の人か」とびっくりしつつ、私はただデスボを漁っているだけでした(笑)。

気になるゲーミング環境は“音”にこだわり

藍井エイル

――藍井さんの現在のゲーミング環境を教えていただけますか?

配信部屋というものを家の中に作って、グラボ(グラフィックボードの略)は2080 Ti、モニターは144hzでやっていますね。最近ちょっと困っているのが、モニターを2画面持っていないので、配信のときはスマホでコメントを確認しながらゲームをやっているんです。

――デュアルモニターで運用していないのは意外ですし、大変そうですね。

使っているデスクがデュアルにするにはちょっと小さくて。買い直さなきゃと思っているのですが、配信中にスマホの充電が切れて、コメントを読めないこともあって、ちょっと困っています。

――以前「ネット回線が弱くて引っ越さないと難しい」とおっしゃっていましたが、引っ越しはされたんですか?

まだしていないですね。いま住んでいるところは、アップロードが500Mbpsとか出るのに、ダウンロードは1Mbpsもいかないときがあって。ゲーム配信中、画面が2秒ぐらい止まったと思ったら、動き出すとダウンしているなんてこともあります。配信を見ている人も「何が起きたの?」となっていて(苦笑)。でも、ようやく引っ越し先が決まりそうです。

――では、ゲーミングインテリアの面では何かこだわりのアイテムはありますか?

ゲーミングチェアを使っているほか、絶対外せないのがミックスアンプで、これがないと無理です。普段仕事でもイヤモニ(イヤーモニター)をしているので爆音に慣れちゃっていて、ゲームの足音とかが聞こえにくいんですよ。足音の音量は結構ヘルツをいじってやっていますね。音は大事ですから。

ジャンルを問わず「戦っているのが楽しい(笑)」

藍井エイル

――『Apex』にハマってから一気に約600時間プレイしたと伺いましたが、『Apex』の総プレイ時間はどれぐらいでしょうか。

前回のツアーが終わってからは70時間ぐらいしかやっていなかったのですが、最近またモチベが上がってきて、今は720時間くらい(※2022年1月取材時点)。ただ『まさのりCH』のまさのりさんに、「1000時間まではチュートリアルですよ」って言われたので、まだ私はチュートリアル中です(笑)。

――1000時間までチュートリアルというのは、かなりハードル高めですね。『Apex』よりも長い時間プレイしたゲームはありますか?

『デッドバイ』は多分1000時間くらいで、『モンスターハンター フロンティア』は2000時間くらいやっていたと思います。結構“廃人”に近いレベルで、睡眠時間が1日3時間とかで、ごはんを食べる時間がもったいないのでゼリー状飲料やおにぎりとかですませて、ずっとゲームをやっていましたね。

藍井エイルがプレイする『Dead by Daylight』

――そこまで徹底していると、もはや尊敬の域です。

『真・三國無双 Online』も一時期ハマっていて。そこから対人戦にめちゃくちゃハマるようになり、あれも1000時間は超えているかな。その無双オンラインで仲良くなった人と、10年越しぐらいで今一緒に『エペ』をやっています。結局そのときにいた人たちがみんな『Apex』に集まっているという(笑)。

――ゲームは趣味の中で最も好きなものですか?

一番好きですね。ジャンルを問わず、戦っているのが楽しいです(笑)。何かを倒しているときが楽しいですね。そういう意味では平和なゲームがちょっと苦手かもしれない。どう楽しんでいいのかわからなくて。

RPGも好きで、『ファイナルファンタジーX』は4~5周やったほど好きだし、『NieR(ニーア)』も好きだし、『ドラッグ オン ドラグーン』も全部やりました。ダークな内容やちょっと悲しいお話のものも好きですね。

――そんなゲーム大好きな藍井さんにとって、「ゲームとは?」を一言で表現していただけますか。

昔は「ゲームは遊びじゃない」と言っていましたが、遊びにしておかないと本当に廃人になっちゃうので(苦笑)。ゲームは「生活リズムの乱れの始まり」はどうでしょうか。それぐらい楽しい、夢中になってしまう存在という意味です。

「過去の自分に教えてあげたい」『コードギアス』OP担当

藍井エイル

――ここからは、テレビアニメ『15周年 コードギアス反逆のルルーシュ』第2クールオープニングテーマで、2月16日にリリースされるニューシングル『PHOENIX PRAYER』についてお伺いしていきます。大ファンである『コードギアス』シリーズのOPを担当できる心境を、改めて聞かせてください。

デビュー前にアニメを見ていたのですが、『コードギアス』の主題歌を歌わせてもらえる未来が訪れるなんて、あの当時はまったく考えられませんでした。その頃は漠然と「歌手になりたい」という夢だけでしたから、OPを歌わせてもらえるなんて思ってもみなかったので、過去の自分に教えてあげたいくらいうれしかったです。

――その喜びの大きさを例えるとしたら?

地球ですね(笑)。

藍井エイル『PHOENIX PRAYER』MV

――伝わってきました(笑)。『PHOENIX PRAYER』は作詞・作曲がCo shu Nie(コシュニエ/oの正式表記はウムラウト付き)の中村未来さん、アレンジはCo shu Nieが担当していますが、とてもステキな楽曲で、何回でも聴きたくなります。

私も毎日聴いています(笑)。個人的な印象としてはAメロ、Bメロ、サビが全て違う曲に聴こえるような展開を持っている楽曲。最初聴いたときは、不思議な感覚を持つ楽曲だと感じましたが、聴いていくほど、どんどん染み込んでいきますね。

――ファンの間では歌詞の目線の解釈が、カレン派とC.C.派で分かれているようですね。

期間生産限定盤のジャケットがカレンなので、そういう意味ではそちらが“正解”になるのでしょうか。でも確かにC.C.にも当てはまるなとは思います。

『PHOENIX PRAYER』期間生産限定盤

『PHOENIX PRAYER』期間生産限定盤
――そう考えると『PHOENIX PRAYER』の歌詞に「運命に理由があるのならば」とあり、Co shu Nie担当のEDテーマ『SAKURA BURST』の歌詞に「運命に理由などないのさ」とあるのは、やはりルルーシュとカレンの関係性を……?

そうです! 対になっているんです。未来は、(物理学の)「シュレーディンガーの猫」と「ラプラスの悪魔」を題材にしている部分もあると言っていました。『PHOENIX PRAYER』の歌詞「運命に理由があるのならば」が「ラプラスの悪魔」であり、『SAKURA BURST』の歌詞「運命に理由などないのさ」が「シュレーディンガーの猫」ということなのかなと。

Co shu Nie『SAKURA BURST』MV

――SNSに「新しい藍井エイルを表現できた1曲だと思う」と投稿されていましたが、今作で心がけたことがあれば教えてください。

レコーディングでは、突き進んでいく強さもありつつ、包容力もあるということを意識しました。Aメロ、Bメロ、サビでまったく世界観が変わる感じがあるので、Aメロはクールに歌いたいと思い、Bメロはワッと広がる感じがあって、未来が「Bメロはすごくポイントになっている」と話していたので、一気に開けていく感じをすごく大事に歌っています。

――全編通してステキな歌詞ですよね。アニメの世界観ともぴったりだと思います。

未来独特の表現だなと思ったのが、「どこまでも高く飛べるわ」など「~だわ」という表現。私からは出てこないので、藍井エイルの中でも珍しい歌詞になっているのではと思います。

――そのあたりが「新しい藍井エイルを表現できた」という部分につながっていくのですね。

そうですね。あとはCo shu Nie×藍井エイルの化学反応が起きて、今までの藍井エイルの曲とは違うタイプの楽曲が出来上がったと思います。新しい世界観も皆さんに楽しんでもらいたいですね。

あと、歌詞の「Blackout, blackout」と「Flashback, flashback」の部分は、ファンの方とコールアンドレスポンスできるように、「できれば同じような歌詞にしてほしい」と私からリクエストしました。状況的にいつ叶うかはわかりませんが、絶対みんなで一緒に歌いたいと思っています。

Dメロも掛け合いがあるので、そこも一緒に歌えたらいいなって。この間、寝ていたら夢の中で『PHOENIX PRAYER』を歌っていて、みんなでコールアンドレスポンスをやっていました。楽しかったです(笑)。

歌詞や歌い方に込められた“今”の藍井エイルが思うアーティスト観

『PHOENIX PRAYER』

『PHOENIX PRAYER』
――2曲目の『蝋燭メトロノーム』はご自身で作詞されましたが、どのような経緯で誕生したのでしょうか?

いつも歌詞を書くときはテーマから考えるのですが、今回はテーマに時間がかかり、1週間ぐらい考え続け、その間、仮歌詞に引っ張られないようにガイドメロディーのデモを何回も聴きました。

ちょっとダークでポップだなと感じたのですが、しばらく経った後、ダークな響きとはちょっと違い、少し妖艶さもある“グロポップ”なのかなと思って。どこかいたずらっぽいピアノのイントロや、かわいらしいけどメロディーもシリアスなイメージだったりするので、“グロポップ”というところからヒントを得ようと思いました。

――方向性が見えてきたところで、実際の作詞はどのように進められたのでしょうか。

主人公はどんな人にしようかなと考え、理性的だった女性が本能に抗えなくなっていき、本能的な自分に支配されてしまうという内容にしようと思い至りました。抑えられない本能を持った女性のお話みたいなものを歌詞に書きたいと思い、ちょっと妖艶なワードや攻撃的なワードを入れてみました。

曲の最初のほうはまだちょっと理性が残っているのですけど、最後になると「変わり果てたと言われてるけれど」とか「これが私 ただ本音を隠してただけなの」といったように、もう別人のようになってしまっているという、理性と本能をテーマに書きました。

――一方で「キラキラ光る」や「夢の時間」という真っ直ぐなワードが散りばめられているのも印象的です。

サビのメロディーを聴いたときには、ドロッとした感じではなく煌びやかなイメージやさわやかなイメージを感じたので、ここだけはちょっとさわやかにしたいと思いました。それ以外は結構好きにやっていますけどね(笑)。Dメロなんて最高に好きなようにやっています。

藍井エイル

――3曲目の『Discord』はイントロからピアノとベースが印象的です。

まさにピアノロックを作ってもらったという感じですね。メロディーに90年代感があるのですが、アレンジはピアノロックで今っぽくて、そのバランスを考えたときに、どういうボーカルで、どういう歌い方で向き合っていったらいいのだろうという悩みはありました。

――その点はどのように解消されていったのでしょうか。

荒幡亮平さんにレコーディングのディレクションをお願いしたのですが、熱量がある感じだと楽曲のイメージと違うので、余裕のある感じというか。Aメロは今までの藍井エイルの歌い方を全部無視した感じで、すごく息多めでいつもとは全然違うボーカルの向き合い方をしています。サビも声を張って歌うというよりは、鼻腔共鳴(鼻の奥にある空間を響かせ、伸びのある声を出す歌唱法)させて体で鳴らして歌う、ロック歌いはしないことを意識しました。

最近は特に、大きな声では歌っていないんです。喉を壊さないように、激しい歌い方はできるだけしないことを心がけていて、まさにその練習の成果が生きたのが『Discord』だと思っています。サビも体を鳴らして歌う感じで向き合いましたね。

デビュー10周年 成し遂げたいのは「アリーナツアー」

藍井エイル

――3曲どれも表情が異なる楽曲で聴き応えがありますね。ニューシングル発売タイミングで、2月17日からはライブハウスツアー『藍井エイル LIVE TOUR 2022~PHOENIX PRAYER~』も行われます。楽しみにしていることはありますか。

セットリストを“攻め攻め”にしました。ライブハウスだからこそやりたいというものがありまして。ここのところ、「クラップができるように」とか「ファンのみんなは歌えないからコール&レスポンスの曲は避けよう」とやってきましたが、今回はそういうことは全部取っ払ってセットリストを考えました。

ファンの方には、歌えない代わりに何か別で音を出せるようなものを考えているので、そこで一体感を生み出せるようなツアーができたらいいなって思っています。

――アーティストの方にとっても、応援するファンの方にとってももどかしい状況が続きますが、新たな盛り上がり方に期待が持てそうですね。

今回は3ヶ所しか回れないのですが、せっかく「来る」という選択をしてくれた方たちが来たことを後悔しないように、そして「来てよかったな」と思ってもらえるような空間を作れたらいいなと思いながら、セットリストの打ち合わせをしました。気遣い一切なしのセットリストになっています(笑)。

――とても楽しみですね。昨年10月にはデビュー10周年を迎えられましたが、心境はいかがですか。

デビュー10周年というのは自分でもびっくりですね。しっかり自分のことを育てていく、私自身が「藍井エイル」をしっかり育てて感謝を伝えられるようにして、もっともっと歌で感謝を伝えていきたいと思っています。もうすでにたくさんの人たちから、感謝してもしきれないぐらい、いろんなものをもらっているので、そこは絶対ブレないようにしていきたいです。

藍井エイル

――節目の年を機に新たに挑戦したいこと、成し遂げたいことがあれば教えてください。

成し遂げたいことでいうと、わがままを言わせてもらえるのであれば、アリーナツアーをやりたいです。もちろん叶えるために、いろんなことを勉強したり鍛錬したりしなきゃいけないなと思っています。

そして、そのときは半分のキャパじゃなくてフルでやりたいですね。やっぱり私はみんなでワイワイ騒げるライブが好き。自分自身も藍井エイルっていう人のライブはそういうところから生まれていると思うので、やっぱり恋しいなと思いますね。

プロフィール

藍井エイル

藍井エイル(あおい・えいる)

11月30日生まれ、北海道札幌市出身。動画サイトへの投稿をきっかけに、2011年10月TVアニメ『Fate/Zero』のエンディングテーマ『MEMORIA』でメジャーデビュー。その後、『機動戦士ガンダムAGE』『ソードアート・オンライン』『キルラキル』など多くの人気作品アニメの主題歌を担当してきた。海外での支持も大きく、各国イベントに多くの出演経験を持ち、これまで全世界15ヶ国・地域でライブパフォーマンス。SNSの総フォロワー数は150万を超える。大のゲーム好きでも知られ、プロゲームチーム“魚群”のメンバーに加入することを発表するなど活動の幅を広げている。

作品情報

ニューシングル『PHOENIX PRAYER』

ニューシングル『PHOENIX PRAYER』(2022年2月16日発売)

表題曲はTVアニメ『15周年 コードギアス 反逆のルルーシュ R1』第2クールオープニングテーマ。同アニメのエンディングテーマを担当するCo shu Nie(oの正式表記はウムラウト付き)の中村未来さんが作詞作曲を手がけた。カップリング曲として、自身が作詞した『蝋燭メトローム』や、ピアノロック曲『Discord』を収録。2月17日からは自身初のZeppツアー『藍井エイル LIVE HOUSE TOUR 2022~PHOENIX PRAYER~』を東名阪で開催する。

【Twitterで応募】サイン色紙を3名にプレゼント

藍井エイル

インタビュー記事公開を記念して、藍井エイルさんのサイン入り色紙がFanthology!のTwitter公式アカウントのフォロー&RTで当たるキャンペーンを開催します。

【応募方法】

Fanthology!(ファンソロジー)のTwitter公式アカウントをフォローする
②プレゼント応募のツイートをRTする

【締め切り】

2022年2月21日(月)23:59

【当選発表】

当選者発表日/2月28日(月)予定
当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、編集部からTwitterのダイレクトメッセージでご連絡させていただきます。
発表日までにFanthology!のTwitterアカウントのフォローを外されていると、ダイレクトメッセージが送れませんのでご注意ください。
なお、2022年3月7日(月)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。

賞品の発送について/2022年4月中旬以降を予定しております。新型コロナウイルスによる影響で、さらに発送が遅れる可能性がありますので、あらかじめご了承のうえご応募くださいませ。

【注意事項】

・複数回応募されても当選確率は上がりません。
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この記事について
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