蒼井翔太を導いた3人のアーティスト 思春期、しんどいトンネルの中で歌声がくれた光

蒼井翔太
声優や俳優として数々の人気作品に出演するだけでなく、「変わらず変わる」という想いを掲げて常に新しいことにチャレンジし続けている蒼井翔太さん。アーティスト活動では美しい歌声で魅せてくれますが、かつてはその声がコンプレックスで悩んだことも。そのとき、蒼井さんを救ってくれたのは音楽でした。そんな蒼井さんに、音楽活動のルーツとなったアーティストについて聞きました。さらにニューシングル『give me ♡ me』の制作エピソードや、今後の“蒼井翔太が目指すもの”についても語っていただきました。

撮影:田中達晃(Pash) 取材・文:遠藤政樹
記事制作:オリコンNewS

祖母と聴いた忘れられない一曲 倖田來未『1000の言葉』

蒼井翔太

――アーティストとしても活躍されている蒼井さんが、これまで強く影響を受けたアーティストを教えてください。

まずは倖田來未さんですね。実は小中学生の頃、音楽を好きになれない時期があったのですが、倖田さんの音楽を好きになったのがその時期を越えてからだから、年齢的には高校生ぐらいのときかな。もともと“出会って”はいたけど、そのころ自分の中で気持ちが浄化されたような感覚になった曲が、倖田さんの『1000の言葉』(2003年)です。

倖田來未『real Emotion/1000の言葉』rhythm zone、2003年

倖田來未『real Emotion/1000の言葉』rhythm zone、2003年 Amazon
――2003年にPlayStation2用のゲームソフトとして発売された『ファイナルファンタジーX-2』(スクウェア、現スクウェア・エニックス)の挿入歌ですね。

ゲームが大好きでよくプレイしていて、主題歌(『real Emotion』)も倖田來未さんでした。『1000の言葉』を聴いているときだけ、そのときの嫌な感情みたいなものが忘れられました。そのころはプレイ中以外も常に聴いていたぐらいで、学校へ行かずにずっとその曲を聴いていましたね。

蒼井翔太

――以前ご自身のブログでも語られていた、学校に行かない時期に支えになってくれた音楽の一つなのですね。曲のどんな部分が心に刺さったのでしょうか?

「言えなかった 1000の言葉を」という歌詞があるのですが、僕はそのころ年齢も含めて人生経験が未熟だったのもあって、言いたいこともうまく言えず、しかも学校にも行っていないから知っている言葉がすごく少なくて。当時、一番迷惑をかけたであろう親だけでなく、優しくしてくれた祖母に対しても、自分の気持ちを言いたいのになかなか言葉がまとまらずに言えなかった。そんな時期が続いていました。

じっと自分の殻に引きこもりながら「言えたらいいのに……」と、『1000の言葉』を聴きながら、どれだけ思ったことか。でもずっと曲を聴いているうちに、だんだん「やっぱりこのままじゃいけないな」と思い始め、踏み出す勇気をくれた曲でもあります。聴き続けたことで「やっと言いたいことを言えるようになった」と感じることができましたね。

蒼井翔太

――背中を押してくれる曲というのは、何ものにも代えがたいですよね。そんな倖田來未さんとは、『2019FNS歌謡祭』(フジテレビ系)で『愛のうた』をコラボしたことが話題になりましたが、改めて当時を振り返っていかがですか。

奇跡の瞬間でした! いろんなところで「倖田來未さんが好き」と言っていましたし、なにより人生で初めて受けたオーディションで『1000の言葉』を歌ったぐらいですから、僕の中で倖田來未さんは“運命の人”なんです。そのときも、ご本人と面と向かって歌うことができたことと、自分が今まで倖田さんの楽曲に救われてきたことについて感謝を伝えさせていただいたら、とても喜んでくださって。憧れの方であり、救ってくれた恩人は、いつまでも変わらずそういう存在でいてくれるんだなと感動しました。               

倖田來未『愛のうた(album version)』

――胸が熱くなるお話です。では「アーティスト・倖田來未」のどういったところが一番好きですか?

「声」ですね。自分は今でこそ声優のお仕事をさせていただいていますが、もともと自分の声にコンプレックスを持っていました。それでいじめを受けたこともあって、自分の声が大嫌いだったからこそ、例えば山口百恵さん、中森明菜さん、松田聖子さんのようなそれぞれ持っていらっしゃる“唯一無二の声”に強く引かれます。そうした中で、倖田さんはプロ意識や人柄、テクニカルなことはもちろん、グッと惹きつけるような歌声で、初めて聴いたときはとても衝撃的でした。

蒼井翔太

――なるほど。倖田さんのライブに参戦されたことはありますか?

つい最近の『KODA KUMI 20th ANNIVERSARY TOUR 2020 MY NAME IS…』に行かせていただいて、そのときに『1000の言葉』が聴けたんです! この曲は、祖母との大切な曲でもあるんです。学校に行けなかった時期、ゲーム好きな祖母が、僕が『ファイナルファンタジーX-2』をプレイしている後ろで、笑顔で見守ってくれていたんです。それで祖母も『1000の言葉』を好きになったみたいで。そのころはまだCDを持っていなかったので、ゲームを起動させて2人で聴いていましたね。家族とのコミュニケーションをうまく取れなかった自分と祖母をつないでくれた曲でもあります。

『KODA KUMI 20th ANNIVERSARY TOUR 2020 MY NAME IS …』DVD、rhythm zone、2021年

『KODA KUMI 20th ANNIVERSARY TOUR 2020 MY NAME IS …』DVD、rhythm zone、2021年 Amazon
――蒼井さんにとって、とても大切な楽曲の一つなのが伝わってきます。

そんな祖母ですが、4年前、自分の仕事中に「おばあちゃんが“上”に行ったよ」という連絡をもらいました。そのときはスタッフの皆さんが周りにいたし、待ってくれているファンのみんなもいたので泣かずにいられたのですが……。正直なところ、まだ実感がなかったというのもありましたね。でも倖田來未さんのライブで『1000の言葉』が流れた瞬間、今までにないぐらいに声を出して泣きました。まだまだ言えなかったこともたくさんあるし、そんな後悔もありますけど、その曲で改めて救ってもらった感覚になりました。とてもありがたかったですね。

「男性でもメイクをしていいんだ」 SHAZNA『すみれ September Love』

蒼井翔太

――大切な思い出をお話しいただきありがとうございます。では続いて2組目のアーティストを教えてください。

まさに僕の音楽活動のルーツというか、あの方たちのお陰で今の僕があるといっても過言じゃない。もう僕の何分の一かは“その成分”ででき上がっているとも言えるのですが、それがSHAZNAさんなどのヴィジュアル系バンドです。               

――蒼井さんとヴィジュアル系、とてもイメージぴったりですね。どんなきっかけでSHAZNAにハマったのでしょうか?

当時SHAZNAさんの2ndシングル『すみれ September Love』(1997年)のMVをテレビで観ていたのですが、すごくきれいな人が映っていて。ツインテールで可愛いらしいけど、男の人の声がすることに衝撃で脳が追いつかなかったのを覚えています(笑)。そんな姿を見て「男性でもメイクをしていいんだ」とその時思いました。

2011年にメガマソがIZAMをフィーチャリングゲストに迎えカバーした『すみれSeptember Love』

――たしかに当時、衝撃でした。メイクにはもともと興味があったのでしょうか?

姉がいて女性が多い家庭の中で育ったのもあるかもしれませんが、女の子が着ているものや身につけているもの、顔につけているものがすごく気になっていて。「なんで男の人はしないのだろう?」と不思議がっている時期もあったぐらいです。SHAZNAさんを知ってからは、お小遣いが貯まったらメイク用品を買おうと決心しました。

僕はSHAZNAさんに出会ってから他にもヴィジュアル系バンドを聴くようになって、彼らのメイクやファッションがすごく参考になりました。そのころは、ヴィジュアル系音楽雑誌の『SHOXX(ショックス)』やストリートファッション誌の『KERA(ケラ!)』とかでもメイクを勉強させてもらいました。パンクやロリータファッション、ゴスロリにも興味がありましたね。

もちろんファッションやメイクだけに限らず、音楽面でもヴィジュアル系の音楽は今のアニソンにもつながるところがあると思っていて。メロディーラインやキャッチーさは、歌謡曲にも通じるものもあると思います。だから僕はヴィジュアル系のカルチャーにすごく背中を押されたというか、「君に合うのはこれだよ」と言われた気がしましたね。

蒼井翔太

――では、SHAZNAのもっとも好きなところを教えてください。

ボーカルのIZAMさんは背が高いことをプラスに捉えて見せ場にしている印象があって。可愛いツインテールで女の子のようなビジュアルで、女形に近いことをするのなら、きゃしゃな方が想像しやすいけど、逆に背の高さを武器にしているところはすごいなと思いました。

“圧倒的歌姫”に惹きつけられた 水樹奈々のアニサマライブ

蒼井翔太

――たしかに新鮮なポイントでした。それでは3組目のアーティストは?

レーベルの先輩でもある水樹奈々さんです。もちろん先輩だからという理由だけではなくて、2006年に生まれて初めて『Animelo Summer Live(アニサマ)』に行ったのですが、そこに奈々さんが出演されていて。圧倒的な“歌姫”感と、いまでも十分お若いですが、そのときのフレッシュな雰囲気に対して“松浦亜弥ちゃんみ”を感じたのを覚えています。おへそを出してミニスカートをはいた『トロピカ〜ル恋して~る』(松浦さんの楽曲)みたいな衣装が、とても可愛らしかった。さらに歌がうまいという、“圧倒的歌姫”なところに惹きつけられましたね。

キュートな衣装でパワフルなパフォーマンスを見せる水樹奈々さん

――衝撃的だったのですね。さらに水樹さんの音楽の魅力を言葉にするなら?

歌声に元気をもらえるのが奈々さんの一番好きなところ。それと、もともと演歌を愛されているからか、聞こえてくるサウンドはアニソンなのに少し節(ふし)が入るというか、ビブラートの波に歌謡曲や演歌を感じるんです。その2つの要素が組み合わさったのを耳にしたとき、僕の頭は「新時代の幕開けだ!」と感じました。音楽的に未熟な自分なりにもわかったというか、奈々さんを見て“時代が変わった”と思った瞬間でした。

水樹奈々「SUPER GENERATION」

――蒼井さんの中で“革命”が起きたのですね。そうなるとお気に入りの1曲を挙げるのは難しいでしょうか?

え~……どうしようかな。やっぱり『SUPER GENERATION』(2006年)かな。この曲、カラオケでもめちゃくちゃ歌いました。あと『ETERNAL BLAZE』(2005年)もいい! 長く愛される代表的な楽曲じゃないですか。すごいなと思います。元気をもらうという意味では、『SUPER GENERATION』をよく聴いています。

水樹奈々「ETERNAL BLAZE」(NANA MIZUKI LIVE CIRCUS 2013 in 西武ドーム)

――やっぱり1曲に絞るのは大変でしたね。水樹さんの単独ライブに参戦されたことは?

いろいろ勉強させていただくためにも行かせていただきました。奈々さんのライブはどんどん規模が大きくなっているのですが、「表現するためのハードルをご自身で上げているのでは?」と感じる部分があって。というのも、ステージを観ていると奈々さん自身が水樹奈々を楽しみつつ、「それだけじゃないぞ」と思っている印象を受けます。

自分も含めて聴きにきたファンは、例えば「あの曲はこうくるだろう」とか想像するのですが、「想像の“斜め上”を毎回行くのが水樹奈々」という感覚です。そういった部分を僕は見習わせていただいています。

蒼井翔太

――1人の“ファン”でもあり、同じアーティストとして共感する部分もあるのは素敵なことですね。では、もっとも好きなところは……?

今言ったような発想ができるところや、それを実現できることですね。本当に実現力がすごい! 影響を受けたり参考にしたりといったものがたくさんあります。 

「我慢しすぎてほしくない」 蒼井翔太流“コンプレックス克服術”

蒼井翔太

――ご自身の声にコンプレックスを感じていたとのことですが、今ではその声を駆使して活躍されています。どのようにして自分のコンプレックスとうまく付き合い、乗り越えてきたのでしょうか。

伝えたり発信したりする立場として、こう言い切ってしまうことは、もしかしたら無責任な話かもしれませんが、自分から変えようとしても中々難しいと思うんです。というのも僕が克服できたのは、自分の力ではないからです。周りにいてくれた皆さん、出会ってくれた人たち、そばにいてくれた人たちがいたからこそなんです。

自分の場合を考えてみても、「自分の嫌なところを好きになろう」「自分を好きになろう」なんてことは、そう簡単にできるものじゃない。最近では特にそういった言葉がたくさんあふれていますが、悩んでいる側としたらやっぱり「そう簡単に好きにはなれない」と思っちゃいますよね。

思い返すと祖母をはじめ親も、もちろん迷惑はかけたし不安がらせてしまったけど、普通は厳しくするだろうという状況でもあえて見守ってくれていたと思います。わかりやすい表現にはなってしまいますが、そういう意味では愛をたくさんもらっていたのだと思います。

蒼井翔太

――周囲の助けも借りつつ変わっていったとのことですが、コンプレックスを強みに変える“コツ”やアドバイスがあれば教えてください。

祖母らに見守ってもらっていた時間がちょっとずつ自分を見つめ直す時間になっていく中で、「これじゃいけない」という自分の気づきに変わっていきました。経験上、自分で気づかないと、他人にどう言われても頭を通り過ぎるだけなんですよね。それはコンプレックスに限らず、例えば注意されたこととか自分のダメな部分、直さなきゃいけないところでも、誰かに指摘されても分かった気になるだけがほとんどでしょうね。「なんで悪いのだろう?」と少しでも思っているうちは直らないし、好転しないのではと考えています。

アドバイスというほどではありませんが、何かしらのきっかけやタイミングは一人ひとり違っていて、早い人もいれば遅い人もいると思います。最近は特にそうですが、嫌なことがあったりヘコむことがあったりすると、一人で我慢して閉じこもり精神的に一人ぼっちになってしまう人が多いと感じています。そういうときだからこそ身のまわりにいる人に頼ったり、むしろ甘えてしまってもいいと思っています。

自分の周りにいる人をしっかりと感じることで自分に対して向き合う時間、心の余裕が少し作れますし、少しずつ自分自身で「これってダメなのかも」とか「動き出さないといけないのかな」とか、そういった気づきに出会える気がします。

蒼井翔太

――甘えるのが難しいという性格の人はどうしたらいいでしょうか?

たしかに難しいですよ。ただ、例えばうちの両親も言っていたのですが、親は子どもからいつ何時甘えてもらってもうれしいそうです。もちろんいろんなタイプの方がいらっしゃいますけど、頼ってもらえるのはきっとうれしく感じてもらえるものだと思います。だから、ひとつの例として親御さんのことを考えてみてほしいです。とにかく我慢しすぎないでほしいんですよね。

――何事も我慢のしすぎは良い結果にはつながらないことが多いですからね。蒼井さん自身は「甘えたい」と思ったときはどう対処されていますか?

僕は誰かの声を聞くようにしています。一人暮らしされている方は大勢いらっしゃると思いますけど、仕事中は人に会ったり、誰かと会って一緒にごはんを食べたりしても、家に帰ったときは1人になる人も多いと思います。だから「自分は一人ぼっち」って考えてしまいがち。そんなときに「このままだと明日何もできない」と感じてしまったら、僕は友だちに電話して甘えます。そうしないと無理ですね。ただ、電話する時間はさすがに考えますよ(笑)。

“自分の好きなもの”詰め込んだ新曲、歌い続けたい自作曲

蒼井翔太

――ここからはニューシングル『give me ♡ me』についておうかがいしていきます。アニメ第2期『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X』(『はめふらX』)のストーリーに合わせて制作されたそうですが、第1期のED『BAD END』と比べた表現の変化や意識した点を教えてください。

第1期のED『BAD END』は名前からしてインパクトがあり、ロックサウンドでカッコよく歌い上げる楽曲でした。今回もEDテーマを担当させて頂くことになったので、それならガラッと変えたいと考え、例えば『BAD END』が“ちょっと強引な男性っぽさのある楽曲”なら、新曲は“少しガーリーな雰囲気のある楽曲”みたいな感じで、180度変えた楽曲にしたいなという想いはありました。前作がバンドサウンドでしたから、今回はデジタルで、かつ曲も振り付けもキャッチーでラブリーにしつつカッコよく、という方向性で制作をスタートさせました。               

蒼井翔太『give me ♡ me』MV

――まったく異なる表情に仕上がった楽曲を聴くと納得です。制作時に特にこだわったポイントは?

前作とはまったく違うテイスト、アプローチをすることを一つの大きなこだわりとして持ちつつ、自分が好きな女性アイドルグループのテイストも取り入れたいと思いました。今回に限らず、「蒼井翔太」のテーマとして「毎回新しいチャレンジをしていきたい」というのを掲げていて。そこで今作では自分の好きなものを詰め込むチャレンジをしようとなりました。

歌詞的にもアニメの世界観をたくさん詰め込んでもらって、僕が演じさせていただいているジオルドのカタリナに対しての愛も詰まった楽曲に仕上がっています。

蒼井翔太『硝子のくつ』(試聴動画)

――シングルのカップリング曲は、毎作ご自身で作詞作曲を手がけられていらっしゃいます。今回の『硝子のくつ』の制作はいかがでしたか?

僕自身も朱音(あかね)役として出演させていただいたテレビドラマ『REAL⇔FAKE 2nd Stage』のEDテーマなのですが、作品のストーリーから朱音が思っていることと、劇中で起きる困難や壁をテーマに書かせていただきました。1期と比べると朱音の雰囲気がワケあって大きく変化していて、決断や覚悟の末、あらゆる困難から大切な人たちを守るために一役演じなくてはいけないという、大きなテーマを持った役です。

現実でも朱音のような状況におかれている方はいらっしゃると思うんですよね。自分の守りたいもの、自分の貫き通したいものに対してストレートに行動できる人もいれば、立場があって、例えば上司や先輩、後輩を指導する人たちは、周りからどう思われようと大きなものを守るために一役演じなくてはいけないときがあると思います。そういうものを僕なりにイメージして書きました。

蒼井翔太

――音楽制作する際の“自分流”のスタイルはありますか。

こだわりというものはまったくなくて。そのときそのときで感じていることをリアルタイムに曲にしたいと思っています。前々から「こういう曲を作ろう」と思って作ることも、もちろんありますけど、そのときどきの自分の気持ちに正直に書いていますね。あとは「タイトルトラックがこういう曲だから3曲目はこうしようか」といった、バランスから考えることもあります。できる限り同じテイストのものは入れたくないという想いはありますね。

蒼井翔太『I am』(LIVE 2019 WONDER lab. I)

――これまで制作されてきた中で、もっとも思い出深い曲や書くのに苦労した曲があれば教えてください。

自分が作った楽曲はどれもという感じで、いつも自分の中では「そのときのベストで作れた」とは思っています。中でも思い出深い曲を……となると、自分の人生を歌にした『I am』(2018年)ですね。リリースした際、聴いてくださった皆さんから「自分にすごく当てはまります」といった声をすごく多くもらって。自分の経験が、自分だけのつらい思い出じゃないことを、改めて楽曲と皆さんに気づかされました。

そういう経緯もあり、提供していただいた楽曲は素晴らしいものばかりだし、自分で書いてきた楽曲でもダメなものは1曲もないですけど、特に『I am』には歌い続けていきたいという想いを強く感じています。

「蒼井翔太=どこを目指しているんだろう?」が正解

蒼井翔太

――ピアニストと二人だけのライブを開催したり、ミュージカルに出演されたり、常に新しい試みを続けていらっしゃいます。そこで今後のアーティスト活動でチャレンジしてみたいことがあれば教えてください。

新曲のジャケットで「全部俺」というのをやったのですが、「全部俺」でMVを撮りたい。4人とか5人とのダンスパートもグループみたいに全部自分で、というのをやってみたいですね。ありがたいことに、毎回新しいチャレンジをやらせてもらっているですが、よく「何を目指しているんだろう」「どこを目指しているのだろう」という風に言われることがあります。でもその言葉こそが僕にとっては「これだな!」と思えるのです。「蒼井翔太」イコール「どこを目指しているんだろう」という、そのもの自体なのかな、と。

それとMVがない楽曲のMVを作ってもみたいし、同じメロディーラインでもテイストが異なったアレンジで2種類作って、「どっちが好き?」とみんなに聞いてみる、みたいなこともやってみたいです。考え始めたら、やりたいことは無限大に広がっていきますね。

蒼井翔太『give me ♡ me』初回限定盤

蒼井翔太『give me ♡ me』初回限定盤
――本当にアイデアが豊富に出てきますね。どれも実現を楽しみにしております。そんな変化やチャレンジを楽しむ蒼井さんですが、活動を続けていく上で大切にされていることは何ですか?

座右の銘みたいなものですが、活動の軸として「変わらず変わる」を目標としています。いろんな姿、形に変わってみんなに楽しんでいただく。だけど本質としては、自分がみんなに届けたい想いは、目には見えないかもしれないし改めて何度も言葉にすることではないかもしれないけど、「変わらない」。このことも伝えていけたらいいなと考えています。見てくださる方にとっても、「この人は何をしている人なのだろう」「この人はどこを目指しているのだろう」という興味につながり、純粋に楽しんでもらえればいいなと思います。

蒼井翔太

――ありがとうございます。最後に、蒼井さんにとって「音楽とは」。一言で表すと?

僕は甘えていると言いましたけど、「周りの人に甘えよう」と言われてもなかなかそうできない人もいると思います。だから、好きなジャンルにもよりますけど、僕にとって音楽とは「人間と同じように寄りそってくれるもの」かな。僕はこれからも寄りそう歌を歌っていきたいです。

プロフィール

蒼井翔太

蒼井翔太(あおい・しょうた)

2011年2月、声優デビュー。主な出演作品は、アニメ『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEシリーズ』(美風藍)、『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』(ジオルド・スティアート)、カードファイト!! ヴァンガード overDress(近導ユウユ)、擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD(月城真琴)など。歌手活動のほか、ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』トニー役など舞台でも活躍している。

作品情報

13th Single『give me ♡ me』

7月14日発売 13th Single『give me ♡ me』

1. give me ♡ me
作詞:leonn 作曲:日比野裕史 編曲:日比野裕史×渡辺徹
*TVアニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X』エンディングテーマ

2. 硝子のくつ
作詞・作曲:蒼井翔太 編曲:渡辺徹×日比野裕史
*オリジナルドラマ『REAL⇔FAKE 2nd Stage』エンディングテーマ

3. Baby Steady Go!!
作詞・作曲:藤田卓也 編曲:日比野裕史×渡辺徹
*ゲーム『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… ~波乱を呼ぶ海賊~』オープニングテーマ

【Twitterで応募】サイン入りチェキを1名にプレゼント

蒼井翔太

インタビュー記事公開を記念して、蒼井翔太さんサイン入りチェキがFanthology!のTwitter公式アカウントのフォロー&RTで当たるキャンペーンを開催します。

【応募方法】

Fanthology!(ファンソロジー)のTwitter公式アカウントをフォローする
②プレゼント応募のツイートをRTする

【締め切り】

2021年7月12日(月)23:59

【当選発表】

当選者発表日/7月19日(月)予定
当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、編集部からTwitterのダイレクトメッセージでご連絡させていただきます。
発表日までにFanthology!のTwitterアカウントのフォローを外されていると、ダイレクトメッセージが送れませんのでご注意ください。
なお、2021年7月26日(月)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。

賞品の発送について/2021年8月下旬以降を予定しております。新型コロナウイルスによる影響で、さらに発送が遅れる可能性がありますので、あらかじめご了承のうえご応募くださいませ。

【注意事項】

・複数回応募されても当選確率は上がりません。
・応募にかかる通信料・通話料などはお客様のご負担となります。
・応募内容、方法に虚偽の記載がある場合や、当方が不正と判断した場合、応募資格を取り消します。
・選出方法や当選についての個別のお問い合わせは受け付けていません。
・賞品発送先は日本国内のみです。
・賞品のデザイン・仕様は、若干異なる場合があります。
・賞品を指定することはできません。
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この記事について
俳優・歌手・芸人・タレントらの趣味嗜好を深堀りしつつ、ファンの「好き」を応援。
この記事は、LINE初の総合エンタメメディア「Fanthology!」とオリコンNewSの共同企画です。今後、さらに気になる人の「これまで」と「これから」をお届けしていきます。
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