記事制作:オリコンNewS
視聴者がデビューメンバーを投票で決める、韓国の音楽専門チャンネルMnetの人気サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101』シリーズの日本版『PRODUCE 101 JAPAN』(通称:日本版プデュ、日プ)。応募者約6000人の中から書類・実技の選考を経て、練習生と呼ばれる合格者101人が選ばれました。歌やダンスなどの課題に挑み、容赦なく順位付けされる姿に多くの視聴者が熱狂。そして、先日『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』の開催が発表されました。そこで、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの人気ボーイズグループ・JO1を生み出した2019年開催『PRODUCE 101 JAPAN』を振り返りましょう。
#1 クラス分けテストで明暗 1位候補の熱すぎるバトルスタート
『PRODUCE 101 JAPAN』 では、デビュー候補生である101人の“練習生”が様々なミッションに挑戦。し烈な争いを勝ち抜いた11人には、世界で活躍するボーイズグループとしてメジャーデビューが約束されています。その命運を握るのが“国民プロデューサー”と呼ばれる番組の視聴者。国民プロデューサーの投票によって、デビューする11人のメンバーが決定します。
初回放送の#1では、『PRODUCE 101』シリーズの代名詞とも言えるピラミッド型の巨大ステージに練習生たちが着席するシーンから始まります。それぞれが自身を何番目と考えているかの自己評価で、頂上の1番から最下段の101番まで順番に振られた番号の席に着席しました。
日本版『PRODUCE 101』練習生101人お披露目 TBSで25日から開始、12月に最終決戦生放送(写真 全10枚)https://t.co/SBSjXAJm0a
— ORICON NEWS(オリコンニュース) (@oricon) 2019年9月2日
#PRODUCE101JAPAN #国民プロデューサー #101練習生 @produce101jp
ピラミッドに座った後は、レベル分け評価テストによるクラス分けが開催されました。各チームに分かれた練習生たちは 、それぞれの個性を反映したチーム名をつけ、テストに挑みます。これからいろいろなミッションに参加する上で、歌やダンスのレッスンを受ける練習生たちは、それぞれのレベルに合ったレッスンに参加するため、“国民プロデューサー代表”のナインティナインと、A-NON、サイプレス上野、菅井秀憲、Bose、安倉さやか、WARNERといったトレーナー陣の前でパフォーマンスを披露し、A 、B、C、D、Fという5つのクラス に分けられることになりました。
101人のお披露目会と練習生全員が参加したパフォーマンス『ツカメ〜It’s Coming〜』
クラス分けテストで注目を集めたのが、パフォーマンス動画『ツカメ〜It’s Coming〜』でもセンターを務めている川尻蓮(かわしり・れん)でした。圧巻のダンススキルを惜しげもなく披露し、Aクラスを勝ち取りました。
川尻蓮率いる「UNBackers」が披露したGOT7『MY SWAGGER』
岡山県出身、当時17歳にして早くもダンス教室で子どもたちにダンスを教えている豆原一成(まめはら・いっせい)は、パフォーマンス後にトレーナー陣からダンス、歌を別々に披露するよう求められます。突然のオファーにも豆原は動じることなく、誰もが納得のA判定を受けました。
圧巻のダンスパフォーマンスを見せた豆原一成
一方で、順位予想で1位の席を勝ち取った鶴房汐恩(つるぼう・しおん)は予想外の展開に。ダンスセンスで魅せるも、まさかのC評価。納得がいかない表情を見せる鶴房でしたが、トレーナーたちは「態度がよろしくない」と、その参加姿勢を指摘しました。
C評価を受けた鶴房汐恩
#2 意地と意地のぶつかり合い Aクラスも安全圏ではないレッスン開始
#2ではレッスンの模様が明かされます。Aクラスに入るために練習しているBクラスの練習生。その中で輝きを見せたのが川西拓実(かわにし・たくみ)でした。ダンスも歌もほとんど未経験ながら、ピンクの髪やビジュアルで注目を集めます。それだけでなく「飲み込みが早い。踊り方がカッコいい。自分の見せ方がわかっている。スゴい人になるなと感じています」と現OWV(オウヴ)の本田康祐は評していました。
川西拓実が参加した「KSIX」のレベル分けテスト
川西本人は「Bっていう悔しさがあった。もっと自分が成功できる場所に来られたと思って……。自分の人生の中で、こんなにダンスとか歌とかやれているのが初めてなので楽しいです」と笑顔を見せました。
Cクラスでは大平祥生(おおひら・しょうせい)が密かに闘志を燃やします。レベル分けテストで同じUN Backersだった川尻はAクラスに入っていました。大平は「今まで、ずっと蓮くんについて行ったり、後ろで歩いていく感じだった。悔しいです。一緒に上に上がりたかった」と思いをぶつけます。そして「もっともっとレベルアップしないといけない。時間は平等なので、その中で努力したい」と力を込めました。
涙も…胸中を明かした大平祥生
同じCクラスには鶴房の姿も。ダンストレーナーのWARNERから指導を受けると素直に「了解です」と返答します。「一番よくないのは『態度』と言われた。顔と態度に感情がすぐ出ちゃう」と反省点を語り、WARNERは「生意気だなと思ったけど、すごくいい目で吸収しようとするのが出ている。いいですよね」と成長を語りました。
反省点を振り返りレッスンに励む鶴房汐恩
一方、Aクラスもうかうかはしていられません。ボーカルレッスンでは、リズムの取り方から指導が入ります。豆原は「歌ではない部分から苦戦しました」と話し、川尻も「一見、簡単そうに見えるリズムの取り方もいざやってみるとできなかった」と振り返っていました。
ダンスレッスンでもWARNERから「Aと言っても決してレベルが高くないA。もっとレベルを上げなきゃいけない」と厳しい声を掛けられるなど、Aクラスとはいえ、地位が安泰なわけではないことが伺えました。
Aクラスレッスンの模様
#3、#4 ポジションバトルの幕開け 練習生のスキルに注目が
#3、#4では、ボーカル、ラップ、ダンスの3つの分野で、2グループに分かれて戦うポジションバトルが開催されました。それぞれ個人順位を決めるだけではなく、グループでの点数も発表されることとなりました。まずはAクラスの練習生が楽曲を決めてから、Bクラス以降はナインティナイン岡村がくじ引きで選んだボールに名前が書かれている練習生が順番に課題曲を選ぶことができるというシステムでした。“運も実力の内”とはいえ、波乱含みの展開となりました。
ポジションバトル運命の曲えらび
ONE OK ROCKの『Wherever you are』を1組で歌唱した河野純喜(こうの・じゅんき)も注目の的に。緊張でマイクが震える中、伸びやかでパワフルな美声を響かせました。しかし、10人中5位と思うような評価を受けることができませんでした。
河野純喜が参加『Wherever you are』1組
同じくボーカルで米津玄師の『Lemon』を歌ったのは與那城奨(よなしろ・しょう)です。1組に登場すると難度の高い楽曲を見事に歌いこなし、ボーカリストとしての実力を披露。見事に10人中1位となり、多くのファンの注目を集めました。
與那城奨が参加『Lemon』1組
ダンスでは、豆原や川西らがBTSの『DNA』の1組で艶っぽいダンスで魅了。12人のうち、豆原は6位、川西は2位となりました。
豆原一成&川西拓実が参加『DNA』1組
2組には鶴房が登場し、色気たっぷりに踊り、2位となります。ここで1位となったのは、佐藤景瑚(さとう・けいご)。実力者ぞろいの中で高いパフォーマンス力を見せ、国民プロデューサーの視線をクギ付けにしました。
鶴房汐恩&佐藤景瑚が参加『DNA』2組
同じくダンスでSEVENTEENの『HIGHLIGHT』を選んだ川尻は大平や木全翔也(きまた・しょうや)と共に1組でパフォーマンス。高いレベルでまとまったダンススキルが圧巻です。12人中、川尻が2位、木全が4位、大平が6位と評価を受けました。
川尻蓮&大平祥生&木全翔也が参加『HIGHLIGHT』1組
#5 最初の脱落者が発表 総投票数は早くも3384万票を突破
#5では、ついに初の脱落者が発表されました。順位発表では、練習生たちは、名前が呼ばれるかどうか期待と不安を胸に抱きながら、自分の“未来”を待ちました。 デビューに向けて必死に努力してきただけに、練習生たちの間にはただならぬ緊張感が漂っています。順位は、国民 プロデューサー代表を務めるナインティナインから、まずは59位から10人ずつ分けて発表。当落線上となる60位は、最後に発表されることになりました 。
1位と2位を争ったのは川尻と豆原でした。前回、前々回と豆原が1位で、後塵を拝していた川尻は「2番より1番の方がいい」としながらも「豆も魅力的な人。努力もし続けている。納得といえば納得。認めている弟です」と話しました。豆原は「正直、ダンスや歌のスキル、表情も含めて蓮くんの方が上と誰が見ても思う。その中で1位なのはプレッシャーでした。でも、プレッシャーを感じながらも、うれしかったです」と尊敬の眼差しを送りました。いよいよ、結果の発表。1位を取ったのは総票数3384万7705票のうち、188万3178票を獲得した川尻でした。
結果発表&川尻蓮のコメントは3:10~4:48
深々と頭を下げる川尻は「素直にうれしいです。でも本当に目指しているのは1位のその先。満足はしないです。もっとできることはたくさんある。全部やりたいです」と思いを口にしました。184万8191票だった豆原も「2位になってしまったことは悔しい。でも、歌だったり、ダンスだったりを練習して、頑張って蓮くんに近づけるように。もっと上を目指したい」と力を込めました。
「もっと上を目指したい」と語る豆原一成は5:10~5:24
続いては60位。まずは候補が4人発表され、その時点で涙をのむ練習生も。ここで残ったのは、3週目の順位が88位だった古屋亮人(ふるや・あきひと)。古屋の総獲得票数は15万6742票で、滑り込みで60位を勝ち取りました。終了間際、岡村は大きな拍手で練習生の健闘を称え「これで終わりではない」と声をかけました。岡村の言う通り、60位候補として発表された4人のうちに残るも、惜しくも脱落という結末を迎えた中川勝就(なかがわ・かつなり)は、その後に本田康祐、浦野秀太(うらの・しゅうた)、佐野文哉(さの・ふみや)とOWVを結成。メジャーデビューも果たしています。
最後のひと席…60位の発表
勝負の世界とはいえ、この残酷な制度に涙する姿もありました。勝ち残ったメンバー、脱落してしまったメンバーが入り乱れ、お互いの未来に向けてエールを送り、ハグや握手をして別れを惜しんでいました。しかし、戦いはまだまだ始まったばかり。60人は今後、グループバトルで争うことに。“デビュー”という目標に向かって、練習生たちのバトルはまだまだ続きます。
涙、涙の結果発表後…101人初めての別れ
『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』応募概要
応募資格は、今年12月6日時点で、義務教育を終了している満15歳以上から27歳以下の男性で、日本在住、応募時点で他のプロダクションに所属、契約していない人。オーディション合格後の来年2月から6月ごろに行われるトレーニング合宿に参加可能な人となっている。応募期間は、12月6日まで。応募フォーム(https://produce101.jp/entry/)からエントリーできる。
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