石原夏織と愛犬・むーちゃん“大百科” 謎の猫好き、家族内序列、マニアックな溺愛ポイントを語る

石原夏織

テレビアニメ『マギ』や『色づく世界の明日から』で主人公役を務め、2021年4月期放送『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』など話題作への出演が続く声優の石原夏織さん。アーティストとしても主題歌を担当するなど多忙な日々の中で癒やしになっているのが、愛犬“むーちゃん”の存在だそうです。かわいさあまって、イベントの幕間映像に登場したり、ついにはライブグッズ、コラボグッズまで誕生したりと、ファンからも愛されるむーちゃんとの出会いや普段の触れ合い、関係性について愛情たっぷりに話していただきました!

撮影:谷脇貢史 取材・文:東海林その子
記事制作:オリコンNewS

むーちゃんとの運命的出会い どうしても忘れられなくて

石原夏織

――まずは、石原さんの愛犬“むーちゃん”のプロフィールを教えてください!

1月22日生まれ、3歳の女の子。犬種はカニンヘンダックスフンドです!                  

石原夏織

――お名前の由来は?

初めてペットショップで抱っこしたとき、顔を上げた動きが“むー”って感じで、その雰囲気から名前をつけました。最初は家族から「なんだ、その名前」って言われました(笑)。

石原夏織

――はじめはそういう反応だったんですね(笑)。

もともとマルチーズが見たくてペットショップに行ったんです。そこで、マルチーズちゃんに耳をおしゃぶりにされていたのが、むーちゃんでした(笑)。柄がマーブル模様みたいになっているダックスを初めて見て、抱っこさせてもらって。その場でじっとしているのがすごくかわいくて! でもその日はお仕事の合間に見に行っただけだったので、そのまま帰りました。それまでにも「いいな」と思った子はいっぱいいたんですけど、むーちゃんはどうしても忘れられなくて、3回見に行って、家族に相談せずにおうちに迎え入れました(笑)。

石原夏織

――それだけ運命を感じたということですね。

はい(笑)。私たちが初めて会った日が、むーちゃんがペットショップに来た日だったらしいんです。本当かは分からないですが、初めて抱っこしたお客さんが私だったそうで、そんな店員さんのお話にものせられました(笑)。

犬懐っこくなくて猫大好き わがままさは「似ている!?」

石原夏織

――むーちゃんはどんな子ですか?

基本的にすごくいい子で、ちょっかいを出しても怒らないんですけど、犬が嫌いみたいで(笑)。ドッグランに連れて行っても見向きもしないんです。ワンちゃんが近づいて来ても無視して、“犬懐っこくない”ところが微笑ましいです。

でも、猫は大好きなんです。近所の野良猫スポットを知り尽くしているので、散歩が猫探しみたいになっているんです。お父さんと散歩に行くと、猫のいる場所を行ったり来たり繰り返して1時間半くらいかかるらしい(笑)。家族で遠出をしたときに車で信号待ちしていたら、近くのおうちの出窓に猫がいるのを見つけて、車で大暴れしたこともありました。うちに来てから猫と触れ合ったことがないので、どこで好きになったのかはわからないんですけど、“猫センサー”がすごいんです!

あとはわがままですね。高さがあって降りられない玄関にわざとおもちゃを落としてじっと待っていたり、誰も気づかないと吠えたりして、どうやったら構ってもらえるか、分かっていますね。家族からは、そういうわがままさは私と似ていると言われるんですけど、理解できる自分もいるので、きっと似ているんだと思います(笑)。                   

石原夏織

――むーちゃんの前にもペットを飼っていたことはあったのでしょうか?

金魚しか飼ったことがなかったです。なので、最初は家族で本を買ったり、YouTubeを見たりして、しつけを学びました。うちに来た日からおトイレもちゃんとできましたし、翌日には「お手」と「待て」ができるくらい優秀だったんですが、クンクン鳴いているときにどうしてあげたらいいか分からなくて困ったこともありました。あと難しかったのは、甘噛みの止めさせ方。時間をかけて勉強して、今は噛まなくなりました。

むーちゃんの家族内序列「子分の私は最下位(笑)」

石原夏織

――むーちゃんと石原さんはどんな関係性ですか?

むーちゃんにとっての私は、“たまにおやつをくれる子分”みたいな感じだと思います(笑)。きっとごはんをくれるお母さんが1位、何でもいうことを聞く舎弟みたいなお父さんと、厳しくも優しいお兄ちゃんが2位、子分の私は最下位。ボールを投げて遊ぶのが好きなんですけど、お母さんが投げたときだけ本当に興奮しちゃって、ものすごく渋い声で吠えてから取りに行くんです(笑)。

むーちゃん

――いろんなことから序列を判断しているんですね(笑)。むーちゃんが好きなおもちゃや食べ物はありますか?

いろんなおもちゃを破壊してきているので、今は、かわいいものというよりゴムでできたものや頑丈なもので遊ばせています。特に好きなのは豚のお人形。結構大きいので最初は怖がっていたんですけど、今はベロベロによだれをつけて遊んでいます(笑)。

食べ物は最近だとみかんが大好きですね。毎日夜9時くらいにもらえると分かっているので、8時半くらいからスタンバイしていて。お母さんが動き出したら寝ていても起きるし、みかんの「み」と言っただけでパタパタパタって走ってきます。一時期、紅まどんな(愛媛県オリジナルの高級かんきつ)が家族の中で流行ってから、むーちゃんも紅まどんなが好きになっちゃったんですよね(笑)。あとはバナナやいちごも好きです。

石原夏織

――果物が好きなんですね! 長く一緒にいると、愛ゆえに呼び方が変わっていくことも“あるある”だと思いますが、石原さんはいかがでしょうか?

「むこちゃん」って呼ぶことが多いですね。あとは「むここ」「むこ太郎」とか(笑)。家族がそれぞれ好き勝手呼んでいるんですけど、ちゃんと全部反応してくれます。

ちっちゃい毛、マーブル模様……ほれぼれする溺愛ポイント

石原夏織

――それでは、石原さんがむーちゃんを特に好きだな、かわいいなと思う部分を3つほど教えてください。

まず、むーちゃんの口の周りに生えているちっちゃい毛がかわいいんです。凝視しないとわからないんですけど、「こんなところまでふさふさに毛が生えているんだ〜! すごいかわいい〜!」って気持ちになるんです。

それと、顔のまだらなマーブル模様もかわいいんですよね。目尻から頭にかけて、ピーってきれいに色が分かれていて。「あなたはキレイに生まれてきたわね〜」ってホレボレするぐらいステキです。

あとは胸毛も好きですし、頭のツルツル具合もかわいい! 後ろから見たときの頭のてっぺんが短めのいい毛並みで、本当にツルツルなんです。いつも「ツルツル頭でかわいいね」ってつい触っちゃいます(笑)。

むーちゃん

――むーちゃんとの触れ合いのルーティーンのようなものはありますか?

私が起きるとむーちゃんが走ってきて、膝タッチと顔をなめてくれるあいさつがあります。私が着替え始めると出かけることに気づいて、足元で阻止してくるんです(笑)。帰ってきたら、しっぽが引きちぎれるんじゃないかというくらいおしりを振ってお迎えしてくれます。

石原夏織

――むーちゃんと出会う前とあとで、生活や気持ちの変化はありましたか?

ちょっと悲しかったり、うまくいかなくて落ち込んでも、むーちゃんを見たら「まあいっか」と思える寛大さを持てるようになりました。一昨年、ポニーキャニオンさんから誕生日プレゼントに靴をいただいたんですけど、玄関に置いていたら4日くらいで紐をぐちゃぐちゃに噛まれちゃったんです。普通だったら「キー!」ってなってしまいそうなところを「私が構ってあげられなかったのがいけなかったな」って反省できる寛容さが生まれて、我ながら大人になったと思います(笑)。私だけじゃなく、家族みんながそうですね。

石原夏織

あと、もともと家族みんな仲はよかったんですけど、私が大人になるにつれて、それぞれが自分のことで忙しくなっていっていたんですね。そこに赤ちゃんみたいな存在ができて、みんなでむーちゃんに愛を注ぐようになりました。これまでも年に1回くらいは家族で遠出していたのですが、今は毎週末のように遠くの公園までお散歩に行きます。みんなでよく歩いて健康にもなり(笑)、むーちゃんを通して思い出も増えました。

かわいさあまってグッズ誕生 ファンからも愛される存在に

石原夏織

――最近では、むーちゃんがモチーフになった、アパレルブランドLeeとのコラボスエットや、ライブグッズなども誕生しましたよね。

Leeさんとのコラボスエットは、Leeさんのデザインチームの方と打ち合わせに伺って、むーちゃんの毛色を活かした刺繍を胸元に入れていただきました。ファンの方からも「かわいい」という声をたくさんいただいて! SNSによく写真を載せていることもあって、むーちゃんを大好きでいてくれるファンの方が多いんです。ありがたいことにおもちゃを送ってくれる方もいて、本当にかわいがってもらっているなと思います。                

――ライブグッズの「むーちゃんぬいぐるみチャーム」もすごくかわいいです!

そうなんですよ〜! ファンの皆さんがぬいぐるみ用にお洋服を作って着せている写真なども見ています! メイクさんの息子さんたちもすごく気に入ってくれて、幼稚園や歯医者とか、いつも一緒に出かけてくれているみたいでうれしいです!

石原夏織

――ご家族以外の方々にもむーちゃんが愛されるのはどんな気持ちですか?

「本当に誇らしいな、私の娘は」という感じです(笑)。こんなにかわいがってもらえるなんて幸せですよね。家族の中で私は、むーちゃんのお姉ちゃんという立ち位置ですけど、こういうときは親目線になりますね。

ライブで新曲初披露 MVでは泣く演技に初挑戦

石原夏織

――ライブやイベントなどの幕間映像にむーちゃんが登場することがあるそうですね。

そうなんです。むーちゃんが登場したり、私が何かに挑戦して失敗したりする映像を流しています。

先日行われた2nd LIVE『MAKE SMILE』(2月20日、神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホール)はコロナ禍でファンの皆さんに声を出すことを控えていただいていたので、「石原夏織と日帰り旅行に行ったら」というシチュエーション映像を作りました。

むーちゃん

――そのライブのことも聞かせてください。新曲も初披露されましたよね。

去年出したアルバム『Water Drop』(2020年8月発売)とシングル『Against.』(同11月発売)がメインになっているライブだったので、初披露曲が多かったですし、その中でまだ音源が世に出ていない新曲『Plastic Smile』を歌うのはすごく緊張しました。ふだんはアンコールまでたどり着けば残り少ないのでホッとするんですけど、今回はアンコール1曲目が6枚目のシングル『Plastic Smile』(4月21日発売)の初披露だったので、そこまではずっと緊張して集中していました。

『Plastic Smile』初回限定盤

『Plastic Smile』初回限定盤
――『Plastic Smile』は、石原さんが声優としても出演しているアニメ『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』(TOKYO MX、BS11ほかで放送中)のエンディングテーマでもありますが、作品のイメージに沿った歌詞になっていますね。

アニメは、うまく笑えなくなったり、感情を出せなくなった子が、ある人と出会って世界が変わっていく、本当の自分になっていくというストーリーなので、すごくぴったりな歌詞を作っていただけたなと思いました。そういうふうにお願いはしていたんですけど、あがってきた歌詞の一発目の段階ですぐに「これがいい!」と思いました。アニメを知らずに聴いた方でも共感してもらえる歌詞になっていて、自分が求めているものに近かったので「私が書いたのかな?」と思うくらい(笑)、気に入っています。

アニメ『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』キービジュアル

アニメ『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』キービジュアル
――レコーディングはいかがでしたか? お気に入りのフレーズも教えてください。

キーは高いけど声量は抑えたい。でも声を張らないと音を出すのが難しいという部分もあったので、そのさじ加減に苦戦しました。プロデューサーと、編曲の佐藤純一さん(fhána)と3人で「次はこう歌ってみよう」と実験のようにテイクを重ねて、しっくりくるところを見つけていきました。長い時間お付き合いいただいて、一番いい歌を残せたかなと思います。

2番Aメロの「いつからだろう 一歩引くクセ 身に付けて 慣れてしまってた」が、とても共感できる歌詞です。小学生の頃は思ったことを口に出して、思ったとおりに動いていたけど、大人になるにつれて環境や周りの人の心情を気にするようになって、一歩引いてしまう自分がすごく嫌だった時期がありました。そういう自分に重なりますし、こうやって歌詞になるということは自分だけが思っていたことじゃないんだと肯定された気がして。アニメにもリンクする部分があるし、自分にとって気づきになったフレーズでもあったので、重みがあるし印象にも残っています。

石原夏織

――ミュージックビデオの見どころもぜひ!

歌詞の内容に沿った内容で、シチュエーションでの撮影に挑んでみました。上京してきた子が環境になじめなくてふさぎ込んでしまい、うまく笑えなくなっていたけれど、ある人と出会って前向きになっていくストーリーです。これまで一連で演技するという経験がなかったので、とても緊張しながら撮りました。

泣くシーンにも初挑戦しまして。2日間の撮影中、1日目の最後のほうで泣くシーンを撮ったんですが、10年くらいの付き合いがあっていつも笑い合っているスタッフさんとの現場で、自分の気持ちを持っていけるか心配でした。でも、頑張った甲斐があってすてきなシーンになりました。ライブで感極まって泣いている私を見たことのある方は多いと思うんですけど、演技で泣いているところはほとんどの方が見たことがないと思うので、ぜひ楽しみにしてください。

むーちゃんは「天使」 出会えて本当にうれしい

石原夏織

――ちなみに、むーちゃんはお仕事関係の方や声優仲間の方々と会ったことはあるのでしょうか?

一回だけ撮影現場に連れて行ったことがあるので、音楽関係のスタッフさんとは会ったことがあります。1歳になる前くらいで、基本的には誰と会っても大丈夫なんですけど、プロデューサーにだけは絶対近づかなかった(笑)。プロデューサーが手を差し伸べても“シュッ”て逃げるのが面白かったですね(笑)。

石原夏織

――ここまでのお話の中で、むーちゃんとのいろんな関係性が見えましたが、石原さんにとってむーちゃんは、一言で表すとしたらどんな存在でしょうか?

「天使」ですね(笑)。幸せを運んできてくれるし、むーちゃんのおかげで家族に笑いが絶えないんです。こんなに素晴らしい子に出会えて本当にうれしいです。

石原夏織

――日頃も伝えているかと思うのですが、最後にむーちゃんへメッセージをお願いします!

立派に成長してくれて本当にうれしいし、これからもむーちゃんが幸せでいられるように家族全員で頑張るから、のびのび自由に生きてもらいたいです。そしてずーっと長生きしてくれることを心から願っています!

プロフィール

石原夏織

石原夏織(いしはら・かおり)

1993年8月6日生まれ、千葉県出身。2010年、『会長はメイド様!』の鮎沢紗奈役で声優デビュー。テレビアニメ『マギ』(アラジン役)、『あの夏で待ってる』(谷川柑菜役)、アイカツ! -アイドルカツドウ!-』(音城セイラ役)、『色づく世界の明日から』(月白瞳美役)など数多くの作品に出演している。2018年3月にアーティストデビュー。透き通る歌声と表現力豊かなダンスパフォーマンスでファンを魅了している。2021年4月21日、三島柚葉役で出演するアニメ『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』のエンディングテーマで、通算6枚目となるシングル『Plastic Smile』をリリースする。愛称はキャリー、キャリさん。

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この記事について
俳優・歌手・芸人・タレントらの趣味嗜好を深堀りしつつ、ファンの「好き」を応援。
この記事は、LINE初の総合エンタメメディア「Fanthology!」とオリコンNewSの共同企画です。今後、さらに気になる人の「これまで」と「これから」をお届けしていきます。
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