敵にも味方にも“正義”がある モー娘。加賀楓がRPG『テイルズ オブ』シリーズから学んだ命の重さ

加賀楓

モーニング娘。’20の加賀楓さんは、「ゲームをしない日はない」と言うほど根っからのゲーム好き。空き時間が10分でもあればプレイしたり、いくつもの作品も同時並行で遊んだりと、ゲーム愛が止まらないそうです。最も愛しているのはRPG(ロールプレイングゲーム)『テイルズ オブ』シリーズで、1995年に第1作『テイルズ オブ ファンタジア』が発売され、キャラクターデザインや声優によるキャラクターボイスなどアニメ的な要素を取り入れたこのシリーズにどっぷりとハマっているそう。「自分の人生に影響を与えた作品」とまで言い切る同シリーズの魅力や、ゲーム愛を存分に語ってもらいました。

撮影:田中達晃/Pash 取材・文:遠藤政樹
記事制作:オリコンNewS

※一部ゲームのネタバレを含みます。
※記事内の発売年表記は、記述がない限り基本的にタイトルの初リリース年です。

365日、時間さえあればゲーム

加賀楓

――ゲームはいつ頃から好きだったのでしょうか?

小学生の頃からずっと好きで、当時は初代のニンテンドーDSで遊んでいました。好きになったきっかけは特になくて、きっと本来の自分が、生まれつきゲーム好きなんだと思います(笑)。

――初めてプレイしたゲームを覚えていますか?

『どうぶつの森』シリーズ(2001年-)や『わがままファッション ガールズモード』(2008年-)が好きでしたね。あとは母が持っていた『MOTHER2 ギーグの逆襲』(1994年-、いずれも任天堂)もやっていました。

加賀楓

――主にプレイするジャンルは?

得意なのは音ゲー(音楽に合わせたアクションゲーム)で、好きなのはRPGですが、わりと幅広くやりますね。アプリでゲームをすることが多くて、時間があると無料アプリの人気ランキング一覧をひたすら見て、面白いゲームないかなって探しています。これから配信される新作がまとめられているページやサイトもチェックしていて、気になるものは忘れないようにスクショしておきますね。

――いつ、どんなときにプレイしているんですか?

仕事がある日でも、空き時間が10分でもあればやります。

加賀楓

――ゲームをしない日はあるのでしょうか。

あっ、ないですね! 365日、時間さえあればゲームをしています。ベッドでもリビングでもプレイしますし、止まらないときはお風呂の中に持ち込んでもやります。時間さえあれば、どこでもやりますね。

加賀楓

――1日に何時間くらいゲームを?

3時間くらいかな。子どもの頃ゲームをしすぎると母に取り上げられていたので、3時間くらいで「今日はこれくらいにしておこう」とセーブが効きますね。ただ、その代わり毎日やっていて、やらない日がないという(笑)。

『テイルズ オブ』シリーズとの出合いは母親がきっかけ

加賀楓=メンバーカラー“イタリアンレッド”と同じ赤のワイヤレスコントローラーを愛用

メンバーカラー“イタリアンレッド”と同じ赤のワイヤレスコントローラーを愛用

『テイルズ オブ ジ アビス』 PS2:2005年/3DS:2011年 
キャッチコピー:生まれた意味を知るRPG

『テイルズ オブ ジ アビス』3DS、バンダイナムコゲームス(現バンダイナムコエンターテインメント)、2011年

『テイルズ オブ ジ アビス』3DS、バンダイナムコゲームス(現バンダイナムコエンターテインメント)、2011年
――なかなかのゲーマーぶりですね。中でも『テイルズ オブ』シリーズ(バンダイナムコエンターテインメント)がお好きだそうですが、きっかけを教えてください。

母が『テイルズ オブ シンフォニア』(2003年-)をプレイしているのを横で見ていて、アニメーションが気に入っていました。自分でもプレイしたいなと考えたときに、ニンテンドー3DSで『テイルズ オブ ジ アビス』を配信していたので、それが最初ですね。

そのあと、『テイルズ オブ ベルセリア』(2016年-)を始めたんですが、PS4なので家でしかできないのと、並行していろんなゲームに手を出してしまうのでなかなか進まなくて。ストーリーを忘れてしまうと最初からやり直すタイプなんですが、既に一度やり直していて、また忘れかけているのでもう少し間隔が空いたらもう一度始めからですね(笑)。

加賀楓

『テイルズ オブ ヴェスペリア(REMASTER)』 2019年
キャッチコピー:「正義」を貫き通すRPG

『テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTER』Switch、バンダイナムコエンターテインメント、2019年

『テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTER』Switch、バンダイナムコエンターテインメント、2019年

Nintendo Switch『テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTER』は、昨年12月にエンディングを迎えました。そして、今年配信予定の『テイルズ オブ クレストリア』はもちろん、既に事前登録済みです。「生きる。それが罪だとしても。」のキャッチコピーだけでもワクワクします。「罪ってなんだろう?」って(笑)。本当に楽しみです。

加賀楓

――『アビス』はストーリーが大人向けですし、最初にプレイするには結構ヘビーではなかったですか?

母から「初心者向けにいいのは『アビス』だよ」と聞いて始めたんですが、物語としては確かに、子どもには重かったです。自分が自分ではないというのは衝撃ですよね……。生まれた意味も考えてしまいますし、命の重さが伝わってくるのが『アビス』でした。自分の人生に影響を与えている作品ですね。

加賀楓

――ということはシリーズで一番好きなのは……。

『アビス』です。キャラクターの濃さも自分の中でぴったり、しっくりちょうど良くという感じ。ストーリーも心に響きます。あと、母から「オープニングテーマをあまりちゃんと聴かないほうがいいよ。話が全部わかっちゃうから」と言われました。

『テイルズ オブ ジ アビス』オープニングテーマ BUMP OF CHICKEN『カルマ』

――BUMP OF CHICKENの『カルマ』ですね。プレイ前とクリア後だと聴いたときの印象がガラッと変わりますよね。

そうなんですよね。クリア後にもう一度聴いたときに、「もう、この曲はネタバレだよ!」って思いました(笑)。でも、もともとBUMP OF CHICKENさんが大好きだったし、曲が『アビス』の世界観に合っていたのもあって、もっとストーリーが好きになりました。

『テイルズ』は敵にも味方にも“正義”があるところが魅力

加賀楓

――『テイルズ オブ』シリーズには多くの魅力的なキャラクターが登場しますが、お気に入りは?

う~ん……一番は選べないですね。『アビス』で死者を蘇らせる研究をしているジェイド・カーティス(CV:子安武人)は、性格がすごくブラックなのに、笑顔で明るい声でしゃべる感じが好きです。あと、『ヴェスペリア』のレイヴン(CV:竹本英史)は、敵なのか味方なのかわからないのに、言動のすべてに優しさがあふれ出ている。そこが良さだと思うし好きですね。

『ファンタジア』(1995年-)のチェスター・バークライト(CV:伊藤健太郎)もめちゃめちゃ好き。アーチェ・クライン(CV:かないみか)との恋が始まるのか始まらないのかという微妙な関係性や、ちょっとツンデレっぽいキャラも好きです。

加賀楓

――どんどん出てきますね。確かに敵も味方もしっかりバックボーンがあり、キャラが立っています。ではシリーズに一番惹かれているポイントは?

『テイルズ』に限った話ではないかもしれませんが、敵にも味方にもそれぞれ“正義”があるところ。敵キャラは「倒す!」という気持ちでプレイしますが、倒した後にはどうしても「ごめん……」という気持ちになっちゃう。

敵にも彼らが思う“正義”があるから、そちら側の視点でプレイしていれば、私もきっとそちらに共感したはず。どちらにも感情移入できるというのが『テイルズ』の良さだと思います。

加賀楓

――確かに。『テイルズ オブ』シリーズは敵も怪物だけではないのも特徴ですね。

敵のボスも世界を救おうとしてやっているけど、こちらはそれを阻止しなければいけないのが、とても苦しいところです。

加賀楓

――敵側にも“正義”がある、という表現は納得です。だからこそ、このシリーズには名言も多いですが、印象に残っているものは?

『アビス』の主人公ルーク・フォン・ファブレ(CV:鈴木千尋)の「俺は悪くねえっ!」も好きなんですけど、『テイルズ オブ グレイセス』(2009年-)のアスベル・ラント(CV:櫻井孝宏)の「守れなかった」も好きですね。幼い頃に守れなかった人たちがいることを大人になってからも忘れられずに、自分の後悔とか傷になって残っているのを感じて、この話も切ないなと思いました。

声優挑戦は「きちんと学んでからでないと……」

加賀楓

――『テイルズ オブ』シリーズへの深い愛が伝わってきますが、ご自身で「ハマりすぎているな」と実感したエピソードはありますか。

『テイルズ オブ フェスティバル』(シリーズに出演する声優陣によるイベント)の情報を探し始めたことですね。イベントでは、自分がプレイしたキャラクターを演じた声優さんによるスペシャルスキット(朗読劇)や、それぞれのシリーズに参加したキャラクターが集まってのスペシャルスキットなどがあるので、豪華すぎて超行きたい。これはちょっとハマりすぎてるなって(笑)。

加賀楓

――なるほど(笑)。RPGが好きとのことですが『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』(いずれもスクウェア・エニックス)などの人気シリーズをプレイしたことはあるのでしょうか。

ドラクエはやっていました。3DSで『ドラゴンクエストVIII(空と海と大地と呪われし姫君)』のリメイク版が出たときは(2015年)、それをずっとやっていました。

フルボイスのゲームが好きなんです。声があると、自分の中にそのキャラクターが入ってきやすいからストーリーに感情移入しやすくなる。単純に声優さんが好きなのもあります。『テイルズ』は基本的に声優さんの声が入っているので、大事なポイントですね。

加賀楓

――出演声優から気になった『テイルズ オブ』シリーズはありますか?

代永翼さん(ジュード・マティス役)と沢城みゆきさん(ミラ=マクスウェル役)が共演されている『テイルズ オブ エクシリア』(2011年-)です。

――近年ではさまざまな形で声優に挑戦する方が増えていますが、ご自身も挑戦したい気持ちは?

やってみたいですけど、その前に養成所に入るなど、声優さんを目指す人と同じルートをたどりたい。それからじゃないとできないです。単純に声だけで表現する演技経験がないというのもあります。そこをまずきちんと学んでからでないと、恥ずかしくてできないですね。

加賀楓

――では、いつか共演してみたい声優さんはいますか?

早見沙織さんと細谷佳正さん。お二人とも耳になじみやすい声をしていらっしゃって。どの作品を見てもキャラクターが入ってきやすいですし、すごく落ち着きます。ラジオを聴くこともありますが、生で声を聞いてみたい。名前を呼んでいただくだけでも満足すると思います(笑)。

まずは“推し”を見つけてプレイを

加賀楓

――もしも『テイルズ オブ』シリーズに出演できるとしたら、プレイヤーが操作するキャラと敵側、どちらがいいですか?

悪役好きなので、敵側がいいかも。中盤くらいに倒される中ボス的なキャラクターか、なぜか何回も出てきて主人公と戦うキャラクターとか。

――何回も出てくるキャラというと、ちょっとネタキャラ感が強い感じですね(笑)

はい(笑)。『ヴェスペリア』で5回も同じキャラと戦わないといけないのには本当にびっくりしましたけど、面白かったです。私ももしキャラを演じられるなら、仲間にはならず、潔く撤退していきたい。

加賀楓

――『テイルズ オブ』シリーズやゲームの話で盛り上がれるメンバーや友達はいらっしゃるんですか?

いないんですよ。声優さんやアーティストの話で盛り上がれる友達はたくさんいるんですけど、『テイルズ』をやってくれる人がいなくて……。ストーリーがどれほど濃いかというのを私がちゃんと説明しないと。メンバーも引きずり込めるように頑張ります。

加賀楓

――『テイルズ オブ』シリーズデビューを飾りたい人に向けて、アドバイスがあればお願いします。

シリーズ作を3つくらいプレイして“沼”に落ちてから『アビス』に入ると、さらにハマると思います。入り口としては、『ヴェスペリア』は仲間の絆が重要なテーマのお話なので、キャラを好きになれる作品なのではないかと。あとは最初にキャラのビジュアルを見て、カッコいいとか、かわいいとか、まず“推し”を見つけてからプレイすると、より好きになれると思います。

“おうち時間”はストレッチや筋トレも

モーニング娘。’20(前列右端が加賀楓)

モーニング娘。’20(前列右端が加賀楓)
――推しから沼にハマるというのは、アイドルグループにも共通するかもしれませんね。モーニング娘。’20の春ツアー『モーニング娘。’20コンサートツアー春 ~MOMM~ (ミュージック オブ マイ マインド)』は当初、3月14日に開幕予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で残念ながら全公演中止(一部振替公演あり)となってしまいました。

ツアーだけでなく握手会等も延期になってしまったので、ファンの方の顔が見られずとても残念です。ライブが再開した時にはさらに実力を上げて、ファンの皆さんに楽しんでいただけるように頑張ります!

皆さんもいつまでこの状況が続くのかという不安と、それぞれの仕事への不安と、外へ出られないことなどへのストレスがたまっていると思います。ストレッチや食事など自分なりの気分転換をして、皆で打ち勝ちましょう!

――緊急事態宣言が延長され、外出自粛が続いていますが、ゲームをプレイする以外はどのように過ごされているのでしょうか?

ストレッチや筋トレをしています。ストレッチマットとストレッチポールも早いうちに用意していたので、毎日使っています。それ以外では部屋の掃除をしていますが、もう掃除しきってしまいました(笑)。

ライブBlu-ray/DVD『モーニング娘。’19 コンサートツアー秋 ~KOKORO&KARADA~FINAL』、zetima、2020年

ライブBlu-ray/DVD『モーニング娘。’19 コンサートツアー秋 ~KOKORO&KARADA~FINAL』、zetima、2020年
――5月20日には、前回ツアーのライブBlu-ray/DVD『モーニング娘。’19 コンサートツアー秋 ~KOKORO&KARADA~FINAL』がリリースされますね。見どころを教えてください。

個人的に、1つ大きな見せ場をいただきまして、恐らくこれまでのツアーでいちばん緊張した箇所だと思います(笑)。でもかなり力を入れて練習をしたので、楽しみにして見ていただきたいです。

加賀楓

――では、最後に改めて。加賀楓さんにとって『テイルズ オブ』シリーズとは?

私の人生に大きな影響を与えた作品です。テイルズ作品それぞれに掲げられたテーマはどれも考えさせられるものばかりで、いろんなことへの考え方や、視界を広げてくれます。これからの作品もとても楽しみです!

 

スペシャル動画

 

アップフロントグループ テレワーク合唱

新型コロナウイルス感染が広がる中、最前線で不可欠な仕事に就く多くの方々に感謝の気持ちを伝えるため、不安な気持ちで日々を過ごしながらも頑張っている皆さんへの応援を込めて、アップフロントグループ所属タレント121名が自宅などからリモート参加した合唱動画を公開中。

 

プロフィール

加賀楓


加賀楓(かが・かえで)
1999年11月30日生まれ、東京都出身。2012年11月にハロプロ研修生となり、4年間の活動を経て16年12月に13期メンバーとしてモーニング娘。に加入した。愛称は「かえでぃー」。大のアニメ好き、ゲーム好きでも知られる。18年4月には名字と地名つながりで、石川県の加賀温泉郷観光大使に就任。昨年の20歳の誕生日には、1st写真集『楓』(ワニブックス)を発売した。

 

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この記事について
俳優・歌手・芸人・タレントらの趣味嗜好を深堀りしつつ、ファンの「好き」を応援。
この記事は、LINE初の総合エンタメメディア「Fanthology!」とオリコンNewSの共同企画です。今後、さらに気になる人の「これまで」と「これから」をお届けしていきます。
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