女性ファッション誌『Seventeen』専属モデルとして、同世代の女子から絶大な支持を受ける久間田琳加さん。圧倒的透明感と抜群のスタイルで新世代のアイコンとして活躍する彼女にとって、日々の癒やしになっているのが“少女漫画”。オススメの作品にグッときた男性キャラクター、好みのシチュエーションなどなど、少女漫画へのときめきは止まらない……! さらに今回は、気になるおうち時間の過ごし方も教えていただきました。
撮影:小倉直樹 取材・文:東海林その子
記事制作:オリコンNewS
障害ある恋愛が好き! 少女漫画は絵柄を重視
――久間田さんが少女漫画にハマったきっかけを教えてください。
小学生の頃に毎月『ちゃお』(小学館)をすっごく楽しみにして読んでいたのがきっかけです。当時連載していた『きらりん☆レボリューション』(中原杏)が大好きで。そのあと恋愛モノを読むようになり、いろんな少女漫画の単行本を集めています。
――好きなシチュエーションやテーマの傾向はありますか?
恋愛モノは漫画だけじゃなくドラマも映画も好きなんですけど、最近気付いたのが、「1回いい感じになったのに親に無理やり引き裂かれて、数年後に再会して結婚」っていうパターンがめっちゃ好きです(笑)。再会したときに思いが爆発するのが大好きなんですよ。
「あのとき俺はこんなに好きだった、こんなふうに思ってた!」「わたしもこんなにあなたのことが好きで!」って。実は両親が邪魔していて、それがなかったら2人の思いはつながっていたことがわかる瞬間がめちゃめちゃいいんですよ!
――(笑)。障害がある恋愛が好きなんですか?
そうなんです! 「それも乗り越えられたから、わたしたちは結婚しても大丈夫!」というハッピーエンドが大好きです。
――ハッピーエンドも大事ですね(笑)。好きな漫画家さんはいらっしゃいますか?
『あのコの、トリコ。』(小学館・フラワーコミックス)などを描いている白石ユキさん。絵がすごくかわいいんです! 少女漫画を選ぶときはイラスト重視派で、それによってどれだけ入り込めるかが変わってきます。なので、新しい漫画を読みたくなったら、たいていは本屋さんに行って、パッと絵が目に付いたものを買います。
もし試し読みがあったら読んで、いいなと思ったら一気に3冊くらい買っちゃいます。でも、最近、漫画アプリに手をつけてしまったんですよ。(自分の性格的に手をつけたら止まらなくなるから)絶対にやめておこうと思っていたのに、読み始めたらやっぱり収拾がつかなくなってしまいました……(笑)。
久間田琳加が愛してやまない少女漫画3選
『午前0時、キスしに来てよ』(講談社『別冊フレンド』)
――今回は久間田さんにオススメの少女漫画を3作品選んでいただきました。まずは『午前0時、キスしに来てよ』から。『近キョリ恋愛』『きょうのキラ君』(いずれも講談社・別冊フレンド)のみきもと凛さんの作品です。
これは学生時代に読んでいたんですけど、“ザ・少女漫画”なお話なんです。出会い方もすごくよくて、学園モノの映画撮影のために学校に俳優さんが来て……と、ベタなんですけど、やっぱりキュンキュンするんですよね。「こんな世界があったらいいな」って現実逃避ができるので、学生の方や少女漫画を読んだことのない方に入門としてオススメです。
――ヒロインはおとぎ話のような恋に憧れる優等生の花澤日奈々(はなざわ・ひなな)、映画撮影をきっかけに出会うのが人気イケメン俳優の綾瀬楓(あやせ・かえで)です。
女子高生と人気俳優さんって距離感があるように感じるじゃないですか。実際に日奈々ちゃんもそれをすごく感じているんですけど、その距離を埋められる温かさがある女の子なんですよね。それを見て、「頑張ってる! かわいい!」ってなります(笑)。彼がどんなに仕事が忙しくても家で待っていたりとか、一途で真っ直ぐなところに女子だけど胸を打たれます。
わたし、日奈々ちゃんになりたくて、『Seventeen』の連載で、いわゆる「日奈々ちゃんコスプレ」に挑戦したことがあるんですよ。でも、やっぱり金髪って少女漫画の中でしか許されないんだなと思いました(笑)。楓くんは日奈々ちゃんに対して「ここまでくると潔い!」ってくらいのデレデレ感で、こんなにストレートに伝えてくれる人はいいなって思います。楓くんのほうが年上なんですけど、実は日奈々ちゃんが引っ張っているんじゃないかなと思います。彼が悩んでいても、背中を押してくれたり、支えてくれているのが日奈々ちゃん。その関係がすごく好きです。
『取り急ぎ、同棲しませんか?』(小学館『Cheese!』)
――2作品目に選んでいただいたのが、『取り急ぎ、同棲しませんか?』(中村ユキチ)。友人の結婚ラッシュに危機感を抱く28歳のOL・澤田はるか(さわだ・はるか)と、同じ会社に務める有能すぎる年下男子・夏木由宇(なつき・ゆう)の同棲生活が描かれた作品です。
年下モノって、今まであんまり読んでこなかったんですけど、すごくよい……(笑)。年下男子って、女の子のほうがかわいがるイメージがあるじゃないですか。でも「甘えるだけじゃなくて、意外としっかりした意見も言ってくれるんだ!」って、夏木くんはその印象を覆してくれたんです。それに、ヒロインのはるかさんの手をパシッと掴んで好きって言えちゃうストレートさも、「年下いい!」って思います(笑)。
「こういうメンズもいるんだ!」って視野を広げてくれる作品だと思います。夏木くんが家事をして家で待っていてくれるのもキュンとしちゃうんですよね。一見クールだから、そのギャップも素晴らしい。……ギャップっていつの時代もいいですね(笑)。
――主人公のはるかは結婚に焦る28歳のOLという、『午前0時、キスしに来てよ』の日奈々とは違うタイプの女性です。
はるかさんは不器用さがいいなと思います。誰かが支えていないと成り立たないんだろうなと。夏木くんがなんでもストレートだから、すごく相性のいい2人なんですよ。わたしがこれからもし結婚を考えるとしたら、“バランスが大事”ということをこの漫画で学びました(笑)。
――同じ会社の中で付き合っているというシチュエーションはいかがですか?
え~! めっちゃいいですよね♡ 絶対楽しいですよね……(笑)。そんな会社だったら絶対寝坊しないです。きっといろいろはかどりますね。
『コーヒー&バニラ』(小学館『Cheese!』)
――そして3作品目は『コーヒー&バニラ』(朱神宝)。恋愛経験のない女子大生・白城リサ(しらぎ・りさ)と、パーフェクトなイケメン社長・深見宏斗(ふかみ・ひろと)のシンデレラ・ラブ・ストーリーです。
「年上カレってこういうこと!」って思います(笑)。引っ張ってくれるし、アプローチの仕方も全部スマートで、本当にたまらないです。わたしと同世代の大学生くらいの女子にオススメですね。
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深見さんはもう、全部好きなんですよ。外ではスーツでバシッとキメてる人が家に帰ってくると甘えちゃったりするのが、「え! あんなに頑張ってたのに、家ではこんなになっちゃうの?」って、わたししか知らない部分が見えるのがすごくいい(笑)。だから深見さんとリサちゃんが2人っきりでいる場面がすごく好きなんですよ。デレデレ感を、「あ~いいわ~」って楽しんでいます(笑)。
――主人公のリサは大学デビューしたばかりの、ピュアな女の子ですね。
リサちゃんは顔が好きです(笑)。もし自分がメンズだったら「こんな彼女欲しいな」って思います。かわいらしい子だから、“こういう女性がモテる”っていう教科書になりそうな感じがしますね。
キュンとくるランキング1位は「深見宏斗」! 実写化で挑戦したいのは「澤田はるか」
――おすすめしていただいた作品以外でも、これまで読んだ中で一番キュンとした男性キャラをあげるなら?
ダントツ、(『コーヒー&バニラ』の)深見さんですね。大人の余裕や振る舞い方、スーツでいつもキメている感じとか、全部好きです。グッときます(笑)。
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『コーヒー&バニラ』深見宏斗
――こんな完璧な男性、なかなかいませんよね(笑)。久間田さんは女優としても活躍されていますが、実写化されたら演じてみたいと思うキャラクターはいますか?
自分が好きな漫画のキャラクターを演じるなんて、考えただけで本当にドキドキします……。今回挙げた作品の中だと、唯一実写化されていない『取り急ぎ、同棲しませんか?』のはるかさんかな。いろいろ経験して結婚を急ぐ女性なので、かなり頑張らないといけないですけど(笑)。ドラマの中で体験できたらすごく面白そうです。
【おしらせ】本日発売のプレミアCheese!4月号、巻頭カラーで「取り急ぎ、同棲しませんか?」6話載ってます。今回ハグシーンが多かった…!そして新キャラ登場です。よろしくおねがいします^^ pic.twitter.com/9tsZkxht9l
— 中村ユキチ (@yukichi7) March 4, 2017
『取り急ぎ、同棲しませんか?』澤田はるか
――ちなみに、好きな漫画の実写化作品はご覧になりますか?
うふふ、観られないんです(笑)。観ることもあるんですけど、ちょっと勇気がいるんですよね。「この顔でこの性格」ってイラストで描かれているものが好きなので、実写化はまったく別物だという意識をもって観ないとワタワタしちゃうんです。
やっぱり漫画で楽しむのが一番好き。だからもし自分が演じるとしたら、すごく緊張すると思います。自分の中でのイメージもあるので、「そこに近づけるのか?」って考えてプレッシャーも感じるでしょうし。でももし演じられるなら、これほどうれしいことはないですね。
――では、久間田さんにとって少女漫画とは?
オンのときのわたしを、より後押ししてくれるもの。「家に帰ったら残りの3冊を読もう!」っていうのが励みになるし、漫画があるから頑張れるんです。
おうち時間は料理に海外ドラマ、コスメのネットショッピングも
――久間田さんのおうち時間についても教えてください。どう過ごすことが多いですか?
もともと料理はしていたんですけど、最近はお菓子作りにハマっていて、アップルパイやバナナケーキを作っています。「どんだけケーキを作るんだよ!」って感じですけど(笑)。材料をちゃんと計るのが好きなんですよね。「絶対5グラム!」みたいな。材料を移し替えるときも一粒たりとも残したくないんですよ。すごい集中力で作っています。
――それは、すごく時間がかかりそうです(笑)。
かかりますね(笑)。でも「レシピ通りに作れば絶対に美味しくなる!」って思いながら集中して。いつも頭フル回転なので全然休めていないんです(笑)。あとは漫画と動画ですね。最近はNetflixばっかり観ています。
――最近面白かった作品はなんですか?
昨日、(海外ドラマの)『リバーデイル』を観終わったんです。今まで恋愛モノばっかりだったのに、この作品で初めてサスペンスにハマって。シーズン4まであるんですけど、最新まで観ちゃったのでつらいですね……。シリーズものを観終わっちゃったときの絶望感ってヤバくないですか?(笑) わたし、これを体験したのは2度目なんですけど、しばらくこの作品を励みに生きていたからなかなか立ち直れなくて……。「もう頑張れない!」って感じです(笑)。
Netflixで配信中の『リバーデイル』
――次のシーズンが待ち遠しいですね(笑)。少女漫画の連載が終わったときも同じように落ち込むんですか?
そうなんです。登場人物にすごく感情移入しちゃうので、「この子たちのこと、ここでしか読めないのに終わっちゃうの?」って悲しくなっちゃって。結婚してハッピーエンドで終わるのはすごくうれしいんですけど、「終わるの嫌だ!」って気持ちになっちゃう(笑)。読み進めているときが一番幸せです。
――SNSを見ていると、コスメなどのネットショッピングも楽しまれていますよね。
お店で見られないからテスターも試せないので、なんとなく色を予想して買っています(笑)。賭けになっちゃうんですけど、これも初めての経験ってことで楽しみながら。そうやって毎日欲を満たしています(笑)。
書籍情報
ファーストスタイルブック『りんくまがじん』(集英社)6月5日発売
雑誌Seventeenでも“美容番長”として知られる久間田琳加の美容に関する知識を詰め込んでいます。本人も打ち合わせに参加し、メイクのテイストや衣装の細部にまでこだわりました。メイク・スキンケア・ボディメイク・モーニング&ナイトルーティーンなど、10代最後の久間田琳加の魅力が詰まった1冊です。ファースト写真集『りんくまちっく』(集英社)6月5日発売
ファッション誌でモデルとして魅せる表情とは違い、すっぴんやリラックスムードの素の表情が満載。19歳のありのままを撮影し、他では見られない無邪気な笑顔やおどけた表情など、ここでしか見れない久間田琳加があふれた1冊です。
プロフィール
久間田琳加(くまだ・りんか)
2001年2月23日生まれ、東京都出身。『Seventeen』専属モデル。モデルとして、TOKYO GIRLS COLLECTION、Girls Award、関西コレクション、シンデレラフェス、超十代など数々のファッションショーに出演。2017年10月からスタートした自身初の冠ラジオ番組『りんくま*めがへるつ』では「レコメン!」最年少パーソナリティとして抜擢された。また2018年11月公開の映画『ヌヌ子の聖★戦~HARAJUKU STORY~』では初主演を務めた。2019年4月からはNHK Eテレ『ガールズクラフト』の新MCに選ばれるなど、テレビやラジオ、映画にも活躍の場を広げている。
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