女優、モデルとして活躍の幅を広げている三吉彩花さん。クールな美貌と抜群のスタイルは女性たちの憧れの的となり、Instagramのフォロワーはなんと100万人越え。『ダンスウィズミー』『犬鳴村』、そして9月に公開予定の『Daughters』と、ここ1年で主演映画の公開が続く多忙な彼女にとって、癒やしになっているのは辛いものを食べる時間! 以前出演した『有吉ゼミ』でも、ひとり激辛パエリアを完食する姿が話題になりました。そんな三吉さんに、「おいしい」と「美しさ」の両方をかなえるという辛いものへの愛と、大好きな料理、こだわりの食生活を語ってもらいました。読むだけでじわっと汗がにじみます! 三吉さんのコメントが付いた貴重なプライベートショットも併せてお楽しみください!
撮影:KOBA 取材・文:東海林その子
ヘアメイク:牧野裕大 スタイリング:藤本大輔
記事制作:オリコンNewS
七味は自作、青のり多めがお気に入り
――辛いものを好きになったきっかけを教えてください。
中学・高校生くらいからアジア料理がすごく好きだったんです。タイ料理とか、韓国料理のキムチとか。多分それが始まりだと思います。
――辛さにもいろいろありますが、中でも好きなものは?
唐辛子、からし、わさびの辛さは好きです。カレーも辛いほうが好き。さんしょうがきき過ぎている辛さだけは苦手ですね。
――頻繁に辛い料理を食べるということですが、特に辛いものを極めた週をあげると、どんな食生活になるのでしょう?
月曜と火曜に薬膳ヌードルを食べに行って、水曜にキムチチゲ、木曜は別の韓国料理を食べて、金曜に激辛の麻婆豆腐、土日は辛ラーメンを食べたことがありますね。週2〜3回は必ず食べているので、辛いというより、もうそれが普通になってきています(笑)。
(右)「マーラータン。辛さも調節でき、麺もヘルシーなので罪悪感なく食べられます」
――ご自分でも作ることはありますか?
キムチチゲとか、韓国料理は結構作ります。そのときは唐辛子を多めに入れますね。でも塩分と調味料はなるべくおさえながら、旬のものをちゃんと食べるようにしています。
――七味もご自分で作られるそうですが、配合のこだわりはありますか?
私の場合は一味を多めに入れるんですけど、それと同じくらい青のりも入れています。自分で好みの七味を作れるお店があって、そこによく作りに行くんです。ベーシックなものから塩やさんしょう多めなど、いろいろ試しましたが、磯の香りがする“青のり多め”のバージョンが一番おいしかったです。
忘れられない辛い料理3選:「チュクミ」「蒙古タンメン」「薬膳ヌードル」
――青のり多めの七味、気になります! さてここからは、三吉さんがこれまで食べた辛いもので、印象的なお料理ベスト3を教えてください。
ひとつめは韓国で食べた「チュクミ」。タコや大葉など、いろいろ入っている炒め物なんですけど、それがすごく辛くて、でもめっちゃおいしかったんですよ。そのときは寒い時期だったので、チュクミを食べてチャミスル(韓国の焼酎)を飲んで温まりました(笑)。
それから、蒙古タンメン中本。北極(同店のなかでも衝撃的な辛さを誇る真っ赤なラーメン)までいくとおいしいというよりも痛いので(笑)、普通の蒙古タンメンが好きですね。3つめは薬膳ヌードル。薬膳をマックスにして食べたらとても辛い。でも体にいい感じがして、おいしかったです。ただ辛いだけよりも、ちゃんとうまみがあるものが好きですね。
(右)「『Daughters』の沖縄撮影にて。チキナーという沖縄料理。ピリッとした辛さ」
――さまざまな辛いものを食べてきている三吉さんでも、「これは辛すぎる!」と感じたものは?
テレビ番組で食べた激辛のパエリアです。ハバネロやチリパウダーがいっぱいで、青唐辛子と赤唐辛子も入っているし、ごはんにはさんしょうも混ざっていて。チーズがのっていたから「いけるかも?」って思ったんですけど、煮詰めた青唐辛子みたいなソースがものすごく辛かったんですよ……。
そのうえ量が尋常じゃなくて、しかもパエリアだから温かいし、意地で食べきったって感じです(笑)。今思うと、ぐつぐつ煮え立っているような麻婆豆腐だったらもっと進まなかっただろうから、それはよかったなと思います。
――チゲに魚介、キムチとお肉など、辛いものに合わせる食材はいろいろありますが、三吉さんにとって最強の組み合わせは?
私はきのこのだしが好きなんです。なんでもきのこを入れるだけで、うまみが出ておいしいんですよ。チゲを作るときもきのこを先に入れて、そのスープに具材を混ぜています。
――きのこのだしって、少し意外ですね。
前になめこの味噌汁を作ろうと思ったときに、舞茸やしいたけが余っていて、もったいないからと思って全部入れたんです。そのまま味噌を入れることを忘れてかなりグツグツ煮込んじゃって、気づいたら「こんなに茶色かったっけ?」ってくらいの色になっていて。でも火鍋を食べたときに見たきのこでとったスープの色に似ているのを思い出して、味見したらすごくおいしくて! それで「きのこって、すぐにだしがとれる食材なんだな」と気づきました。
――偶然の気づきだったんですね。
そうなんですよ。それは結局、味噌を入れずにきのこスープにして食べました(笑)。粗挽きのこしょうを多めに入れて、卵を溶いて。すごくおいしかったです。
おいしく健康に食べるために、1年に1回はアレルギー検査
――これから食べてみたい激辛料理はありますか?
激辛ってわけではないんですけど、実はビビン麺が食べられなくて。冷麺は好きなんですけど、冷たい麺で辛いのがちょっと苦手なんですよね。今の時期はなかなか行けないですけど、前はよく韓国に行っていて、でもビビン麺だけは食べられなかったので今年は挑戦したいです。
――辛いものを食べると代謝がよくなるけれど、食べすぎると肌荒れすることもあると思います。頻繁に辛いものを食べているからこそ、気をつけていることはありますか?
私も辛いものを食べ続けていると、あごまわりやこめかみにプチンプチンって吹き出物ができます。でも、体から余分なものがちゃんと出ている感じがして、「これが出きっちゃえばその分デトックスされる!」って思うんです。
肌荒れするのは嫌ですし、別にそれが楽しいわけじゃないんですけど、おいしくておなかいっぱいになれて、しかもちゃんと効果が出るなんて、「とんでもないな、カプサイシン!」って思いながら食べています(笑)。
――なるほど。Instagramでは、三吉さんがひたすらもぐもぐ食べている動画も話題ですね。たくさん食べる印象がありますが、体型を維持する秘訣はあるのでしょうか?
食べたら食べた分だけむくんだり、脂肪はつくので、頻繁にジムに行って運動しています。でも痩せる目的ではなくて、おいしいごはんを食べたいからプラマイゼロにするためです。
1年に1回くらいアレルギー検査をして、自分の体質に合わない食べ物はあまり摂らずに、摂っていいものは存分に食べて、その分を運動でゼロにするっていう感じです。好きな食べ物がアレルギーになったりしてしんどいこともあるんですけど、そういう食材がわかると肌や体質の調子は変わってきますね。
(右)「香川でうどん。麺類がとにかく好きです」
――家でもトレーニングされるんですか?
家でずっとやっています。主に筋トレをしていて、ゴムバンドやバランスボールを使っています。追い込んで、その達成感のあとにおいしいごはんを食べて、ストレス発散をしています。追い込まないと、罪悪感がすごくて(笑)。
――甘さや酸っぱさ、しょっぱさなどいろんな味がある中で、三吉さんにとってなぜ辛さが魅力的なのでしょうか?
甘いものは好きじゃないのでほとんど食べないし、糖質が多めですよね。しょっぱいものは、梅干しをたまに食べるんですけど、そのあとにむくむんです。でも辛いものは食べたら汗をかいて代謝がよくなって、自分的にはいいことしかない。だから好きですね。ある意味、消去法です(笑)。
――では、三吉さんにとって「辛いものとは」?
なくなったら困ります。汗をかきながら食べることが私にとってストレス発散になっているから、疲れると絶対食べたくなって。もし辛いものがなくなったら、ストレスが溜まると思います(笑)。
プロフィール
三吉彩花(みよし・あやか)
1996年6月18日生まれ、埼玉県出身。ファッション誌『Seventeen』でミスセブンティーン2010 に選ばれ、7年間の専属モデルを経て2017年に同誌卒業。現在は雑誌『25ans Wedding』のカバーガールを務めている。女優としては、映画『グッモーエビアン!』(12)『旅立ちの島唄~十五の春~』(13)に出演し、第67回毎日映画コンクールおよび第35回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。近年では、ドラマ『警視庁 捜査一課長』、映画『ダンスウィズミー』『犬鳴村』など話題作に多数出演。主演映画『Daughters』が9月18日公開予定。
作品情報
『Daughters』(9月18日公開、配給:イオンエンターテイメント/Atemo)
東京・中目黒でルームシェア生活を送るふたりの女性を主人公に、ひとりの妊娠、そしてシングルマザーという人生の決断を経て、友情、仕事、家族と向き合いながら、過去への固執と現実、その先を描く。脚本・監督を務めるのは、同作が初長編作品となるファッションイベント演出家・映像作家の津田肇。妊娠した友人をそばで見守る主人公「小春」を三吉彩花が、小春のルームメイトであり、悩みながらもひとりの女性から“母親”になる決断をする「彩乃」は、近年話題作への出演が相次ぐ女優、阿部純子が務めた。ふたりが通った産婦人科の先生を大塚寧々、彩乃の父親を鶴見辰吾、祖母を大方斐紗子、小春の旅行先で出会う民宿のオーナーを黒谷友香が演じた。
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