女優、モデルとして幅広く活躍している若月佑美さん。彼女がハマっているのが、現在までに単行本が58巻まで刊行、昨年には実写映画化もされた人気マンガ『キングダム』(原泰久/集英社)。作品を読み始めたのは“ある人の勧め”だったという若月さんに、お気に入りのキャラクターや大好きな場面、さらに原先生への“初ファンレター未遂”まで、『キングダム』にまつわるあれこれを熱く語っていただきました。
撮影:石川咲希(Pash) 取材・文:遠藤政樹
記事制作:オリコンNewS
※一部『キングダム』の内容に触れる描写がありますのでご注意ください
読み始めたきっかけは“河了貂”からの推薦
――集英社によるPR企画「未ングダム」動画に出演した際にも存在感を放っていた若月さんですが、そもそも、『キングダム』はどんなきっかけで読み始めたのでしょうか。
実写映画で河了貂(かりょうてん)を演じた橋本環奈ちゃんに勧められました。
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映画で河了貂を演じた橋本環奈さん
――おお! そういった入り方でしたか。勧められる前から作品はご存知でしたか?
本屋などで見かけたことはありましたが、内容はまったく知りませんでした。環ちゃんもマンガをすごく読むんですけど、『キングダム』の撮影が終わった頃かな、2人でマンガの話していて、「『キングダム』すごくいい!」「絶対読んだ方がいい」と言われて読み始めました。
――その時は「特にここが面白い」など、どのように紹介されたのでしょうか?
いやもう「とにかく読んでほしい!」と。すでに40巻以上出ていたのですが、「結構長くて大変と思うかもしれないけど、すぐ読めるから」と言われました。それと、事前に映画の撮影秘話を聞かせてくれていたので、原作を読むのがより楽しみになりましたね。
――かなり贅沢な読み方ですね。
めちゃめちゃ贅沢ですよね! 貂(橋本さん)から勧められて、撮影秘話を聞いてから読むなんて(笑)。
――読み始めてみて、どのあたりから引き込まれていきましたか?
エイ政(せい)と成(せい)キョウの、王座をめぐる兄弟の戦いが面白くて。読み始める前は、歴史ものだし、中国の歴史は『三國無双』とかのゲームで出てくる程度のことしか知らなかったので、「大丈夫かな」「難しいのかな」と思っていました。
帯に「今から読めるのがうらやましい」みたいなキャッチコピーが書かれていることがありますが、5巻くらいまで読んでみると、まさに「おっしゃるとおり!」と思いました(笑)。「まだ40巻以上も読める!」という喜びに変わり、どんどんハマっていきましたね。
――面白いマンガの続きを読み進められるのは幸せな瞬間です。ところで、1巻でいきなり主要キャラが死んでしまったり、戦争シーンがあったり、残酷な描写に抵抗はありませんでしたか?
『キングダム』を読む前に『東京喰種-トーキョーグール-』(石田スイ/集英社)なども読んでいたので、まったくなかったですね。
――なるほど! むしろ『東京喰種-トーキョーグール-』より柔らかめの表現かもしれませんね(笑)。
リアリティーのある描写ですし、(『東京喰種』のように)人を食べたりはしないので大丈夫でした(笑)。
――普段からグロテスクな表現があっても気にせず、面白ければ読むというスタンスですか?
そうですね。主人公が葛藤するお話が好きで、よく読みます。『キングダム』も、主人公の信(しん)には漂(ひょう)という大親友がいたんですが、ある事件で漂を失ってしまい、心の傷を負ってしまう……といった、ちょっと応援したくなるような始まり方でした。『東京喰種』も、カネキ君がはじめは人間だったのに……というのが好きですね。
若月佑美の“推し”キャラクター3選+α
――『キングダム』登場キャラクターの中では王騎(おうき)が好きだと公言されていました。好きなキャラクターを3人挙げるとしたら?
やっぱり王騎と騰(とう)、あとは象姉(しょうねえ)が好きですね。
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秦国 六大将軍 王騎
――なかなか気になる名前が出ました。まずは王騎について、どのあたりに魅力を感じているのでしょうか?
強いのはもちろんですけど、過去の恋愛パートで好きになりました。16巻のシーンで、王騎が摎(きょう)との約束を覚えていて、そこにさりげなく触れるカッコよさに女子としてキュンとしました。
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秦国 六大将軍 摎
――婚約者の摎(きょう)とのエピソードですね。子どもの頃、王騎に言った「城を百個とったら妻にしてください」という言葉を王騎もずっと覚えている。グッときますね。王騎がそのあと摎を失ってしまうことを考えると、とても切ないシーンです。
王騎はその哀しみの力で、敵方で仇(かたき)である趙(ちょう)の総大将・ホウ煖(けん)に傷を負わせる。その力が出たのもきっと愛ゆえだと思います。自分一人の努力によるものではなく、愛がパワーとなっているところが、王騎っぽくなくて好きですね。「意外とそういう面もあるんだな」って好きになりました。
――そうした面をほとんど見せてこないキャラクターですからね。王騎は初登場時、口調や外見が独特すぎる印象でしたが、王騎のようなキャラクターを好きになったことは、ご自身にとって意外性はなかったですか?
自分でも意外ですね。どうしても主人公キャラに目がいったり、素敵だなと思うことが多くて、ど真ん中じゃない人を好きになるのは珍しいです。
ただ、王騎は見た目が見た目なので、『キングダム』を読んでいない人に「好き!」と言っても、いつも「どうした!?」「なんで?」って言われます(笑)。それこそ政や蒙恬(もうてん)、王賁(おうほん)なら「イケメン!」となりますけど、このビジュアルだけだと魅力を伝えるのは難しいですね。
――ちょっと“キモキャラ”から男気あふれるカッコいい姿まで、そのギャップも魅力かと思います。王騎ファン“あるある”かもしれないですね。王騎の良さを理解するには、とにかく16巻まで読んでほしい、と。
いやあ、本当にそう思います!
――続いては騰(とう)について聞かせてください。
実は最近、王騎よりも好きなのが騰。最初に出てきたときからキャラクターに惹かれました。
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秦国 大将軍 騰
――王騎軍の副官で、ひょうひょうとしたキャラクターでとらえどこころがないあたり、良い意味でちょっとずるいキャラですね。
急にギャグ要素みたいな人が出てきたなと思って(笑)。面白かったですね。
――それでいて王騎から「実力は自分と見劣りしない」とまで言わしめた実力の持ち主というところもにくい。そして若月さんが選んだなかで、意外だったのが象姉(しょうねえ)、主人公・信の相棒のひとりである女性・羌(きょう)カイの、姉のような存在です。まさかトップ3入りするとは思っていませんでした。
いっぱいは出てきませんが、やっぱり羌カイの強さの元というか、「なんで今こんなに頑張っているか」という理由が、象姉との約束にある。私は単行本でまとめて読む派ですが、最近のお話のなかでは象姉が大事な役まわりなので、いいなと思いながら読んでいます。好きですね。
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秦国 飛信隊副長 羌カイ
――なるほど。象姉のように、『キングダム』には魅力的な女性キャラクターが数多く登場します。ほかに好きな女性キャラクターはいますか?
やっぱり羌カイは外せない。信との関係がどうなるかも気になります。あの強さは唯一無二で、戦い方も面白いですよね。あとは宮女の向(こう)ちゃん。
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秦国 大王側室 向
――あの、「地味」がトレードマークの(笑)。
そうです。大王の政(せい)が唯一、心を許している女性であるところが素敵だなって。周りから地味だと言われている女の子が、実はどんな美女より美しい心を持っていることが政に伝わっているなんて、とっても素敵だなと思います。
――ロマンティックな理由で素敵ですね。では「男前だな」と思う武将を教えてください。
桓騎(かんき)ですね。
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秦国 将軍 桓騎
――あの傍若無人というか残虐非道ぶりは、なかなかのものです。
桓騎は「女性に人気なのかな?」と勝手に思っています。もちろん荒々しいし、正直戦い方はめっちゃ怖いし、いろんな人をあざ笑っているようにも見えますけど、相当考えた結果、余裕をかましているんじゃないかなと。あくまでも想像ですが、頭の中ではめちゃめちゃ戦略を練っているのでは……そう考えると、ちょっと萌えます。
――あの妖しい魅力は、大人の色気とも言えます。そうした意味でもカッコいいですよね。
カッコいいです!
『キングダム』で印象に残る言葉は? まさかの『東京喰種』に……
――2020年7月現在、単行本が58巻まで出ていますが、「この巻のここが好き」というのを挙げるならどこでしょうか?
うわぁ~悩む(笑)。やっぱり16巻の王騎の“最期”かな。信と王騎の関係よりも、副官である騰がグッと耐えるように拳を握っていて、その手に血がにじんでいるところに胸が詰まりました……。あの一瞬でわかるいろんな思いがありますよね。一番近くにいたからこそ一番悲しいのに、泣いたりせずにいつもの涼しい顔のままでいて……。あそこはすごくカッコいいなと思いました。
――あの名場面、信と王騎の関係性にわしづかみにされた人は多いと思いますが、騰目線で見ているとは。
いやもう、ここでガッツリ騰につかまれました。“ファルファル”(相手を斬る際の、騰独特の効果音)だけじゃないって(笑)。
以前、原先生が騰特有の武器を使うときの擬音を「ファルファル」にした理由について、「クルクルでもヒュンヒュンでもなくて、ただファルファルがしっくりきた」と答えていて。言われてみれば(刀を振り回せば)ファンともいうし、回しているからクルでもあるし。だからファルなんだなって納得しました(笑)。
――あの独特の「ファルファル」じゃなかったら、もしかしたら騰はここまで人気が出なかった可能性もありそうですよね。
そう思います。ちょっと面白キャラだけど戦うときはめっちゃ強い。そんなギャップがいい! 大好きです。独特な音表現に最初は「なんで?」と思うけど、だからこそ(記憶に)残っているし、笑えちゃうというのもありますよね。
――なるほど。ところで『キングダム』では、王騎もふくめて人気キャラもバタバタと戦に倒れていきますが、推しキャラが途中で“撤退”しちゃうと切ないですよね……。
そうなんですよ。私は16巻でもう……(涙)。「早っ!」って思いました(笑)。なので今は騰を中心に追いかけていて、出てくるとうれしいんです。
――名場面には名ゼリフも欠かせないもの。若月さんが特に印象に残っているセリフはありますか?
いろんな人がよく『信は死なない』と言うのですが、その言葉に、読んでいる側としても救われますね。信は戦でもギリギリのラインを攻める性格だけど、同じ隊の尾平(びへい)などが言う『俺らの大将は絶対に死なない』という言葉が毎回グッときます。すごく好きな言葉ですね。
――そういう響き方、選び方も素敵ですね。
あと『キングダム』内の言葉ではないんですが、ある理由でめちゃくちゃ好きなものがあって。『東京喰種』最終巻のあとがきで、作者の石田スイ先生が王騎を描いていて、原先生のことを「でかすぎる壁だった」と言っているんです。「深っ!」と思いました。
――なるほど! 石田スイ先生は、原泰久先生の元アシスタントであり、原先生を「師匠」と仰いでいるそうですよね。
はい。「でかすぎる壁」と言われている原先生もすごいし、もちろん、敬いながら追いかけている石田先生もすごい。そのページにすごく感動しちゃって、写真を撮ってスマホの待受にしていました。
――そういうことですか。それで今日、『東京喰種』の単行本を持ってこられていたのですね。推測ですが、描いたキャラクターがメインキャラクターの政や信ではなく、王騎というのも、「偉大な先達を超えていこう」という石田先生の思いが見え隠れして、グッときますね。
そうなんです。先に『東京喰種』から入って、2人の先生の関係性を知ってカッコいいなと思いました。
マンガは“ジャケ買い”! 『キングダム』以外の注目作品
――若月さんは『キングダム』など少年・青年マンガだけじゃなく、少女マンガも大好きとのことですが、気分に合わせて読み分けているのでしょうか?
全然! 『キングダム』の後に少女マンガを読むことも普通にあります。本屋にふらっと行って「これ面白そう」とマンガを“ジャケ買い”しちゃうこともあります。
――ジャケ買いの際の選定ポイントは、タイトル、絵のタッチ、帯のキャッチコピーなど、どのあたりですか?
関係性ですね。いわゆる女子高生と先生みたいな。最近はいろんなパターンがあって「そことそこ?」というのもありますが(笑)、表紙で見て「この組み合わせでいくのか」とか「現実だったら無理……」と考えるのも面白いです。
『BEASTARS(ビースターズ)』(板垣巴留/秋田書店)も好きで、最初は「えっ、動物を擬人化!?」とびっくりしましたが、読んでみたらめちゃめちゃ深い。
――肉食と草食の動物がそれぞれ擬人化され共存する世界で、全寮制の学校を舞台に繰り広げられる青春群像劇ですよね。
展開も予想外だし、出てくるキャラクターも意外性があり、陸だけじゃなくて、海の動物も絡んできて面白い。この作品もジャケ買いで、「不思議だな」と手に取ったのがはじまりです。
――ジャンルにこだわらずいろいろな作品を読まれるようですが、特に好きなジャンルを挙げるとすれば何でしょう?
最近は、史実に基づいている作品など、想像で「わからないこと」のすき間を埋めていく系の作品が好き。『キングダム』もそういう要素はありますが、『ゴールデンカムイ』(野田サトル/集英社)も、アイヌの歴史に基づいたリアルな面と、ファンタジー面の両方があるのが面白くて読んでいます。リアルとファンタジーの狭間をいく作品は、勉強にもなるし、読んでいて面白い。
さらにギャグ要素もあるとうれしいかも。子どものころ、初めて読んだマンガが『世紀末リーダー伝たけし!』(島袋光年/集英社)なんです。お兄ちゃんがいるので、その影響ですね。『たけし』から入ったので、ギャグ要素がある作品が好きなんです。『キングダム』巻末のおまけマンガもそうですし、『ゴールデンカムイ』もギャグ要素が強いので好きですね。
――『たけし』は意外でした。マンガのギャグ要素をどのくらい受け入れられるかは、幼少期にどんな作品を読んだかで変わるかもしれません。
大きいですね。ただ私は純粋なギャグマンガというよりも、ストーリーもので、作中にちょっとふざけたり抜けている場面がある作品が好きです。
――ほかに、最近ハマっているマンガがあれば教えてください。
少女マンガなら『コレットは死ぬことにした』(幸村アルト/白泉社)が面白いです。女性キャラクターがヒロインというと、基本“ドジっ子”だったり、恋に一直線すぎるヒロインの物語が多いけど、『コレット』は主人公がしっかりしている。人の悩みにも寄り添えるし、薬師という仕事で人を助ける側なので、それがすごく新鮮です。自分的には読んでいてそっちの方が安心できますね。
――エッジの効いたタイトルですね。マンガもいろんなテーマのものが出てきているし、細分化していく上では少女マンガというくくり方は古いのかもしれないですね。
はい、少女マンガっぽくない感じもいいなと思います。冥府と現世を行き来する話で、1話目の展開からすごいし、新しい。
少女マンガと少年・青年マンガのくくりでいうと、確かにどちらかわからないような作品も多くて、例えば『宝石の国』(市川春子/講談社)。これも少年マンガと言うには美しすぎるし、でも少女マンガと言うには恋愛要素があまりないという、不思議な作品です。出版社名などを確認して、「あ、これ少女マンガに入るんだ」と意外に感じることもあります(笑)。
『キングダム』がつないだ親子の新たなコミュニケーション
――『キングダム』きっかけで中国の歴史にも興味を持ったとのことですが、ほかにも『キングダム』のおかげで起きた出来事はありますか?
父親との会話が弾みました。父が小説大好きで、『水滸伝』や『三国志』、『岳飛伝』(いずれも中国の歴史書、あるいはそれをテーマにした小説)なども読んでいて、中国史にも詳しいんです。だから「魏が……」とか「趙が攻めてきて」とか、そういう話に父が乗ってくれたのがうれしかったです。
――家族のコミュニケーションにつながるのは素敵ですね。ちなみに、お父さんは『キングダム』を読んでいるのでしょうか?
マンガは読まない人なんです(笑)。父は小説好きですが、私は逆に小説をまったく読まずマンガばかり。だから今までそういった共通の話題があまりなかったので、『キングダム』で「つながった!」と思って、びっくりしました。
あと中国にお仕事で行く機会があり、西安に行くことに。周りはそんなに中国に詳しくなかったのですが、私だけは「西安って……政の像があるじゃない!」と楽しみにしたり、「兵馬俑(へいばよう、秦の始皇帝陵を守る目的で作られたとされる陶器の兵馬像)」にもすごくウキウキして(笑)。西安にある有名な古い城壁にも気分が高まりました。『キングダム』を読んでいて良かったなと思いましたね。
――そんな『キングダム』ですが、作品から教わったこととは?
あきらめない心の大切さとか、信じることが一番の武器なんだなとか、心の面を多く学びました。例えば政が、政敵である呂不韋(りょふい)に物申すときの光の描写などが印象的で、困難なことでも「できる」と信じてやまない人のパワーってすごいなと感じさせてくれます。
それから、信が戦いの際に「絶対俺は負けない!」という心を強く持っていることで、実際にものすごい力を発揮しているのがカッコよくて。争いの中でも、武力よりも信じる力が一番人を強くするんだと教えてもらっている気がします。
自分はネガティブな思考になることが多くて、「経験も技術も劣っているし……」と思うと、すごく縮こまってしまう。そういうときに「自分はできる!」と強く思えば、経験値も努力も超えられるパワーが出るときがあるのでは、と教えられました。これは、いつも自分の心の糧として持っています。
――確かに『キングダム』には心に訴えかけてくるような場面や描写、言葉が多くある印象です。だから響いてくるのかもしれません。
戦いのために全てがある、ということではなく、人間の精神的な成長の過程として戦いがあるという印象です。だから、戦い方よりも、そこに至るまでの人の心や、戦っているときの感情がとっても素敵だなと思います。
原先生への“幻のファンレター”が……?
――もし、『キングダム』未読の人を“沼に落とす”としたら、どんな言葉で説得しますか?
まずは「難しくない」ということを伝えたいです。戦(いくさ)シーンの説明部分が理解できてなくても、絵でわかるし、楽しめます。そういう意味でハードルは高くないというか、「歴史ものって難しいよね」という感じではないことは知ってほしい。
あとは、おまけページの4コマとか、スピンオフ部分では先生が遊び要素たっぷりで描いているので、そういう部分を読んだらとりこになることを伝えたいですね。
――それに加えて、これだけ登場人物がいるので、推しキャラを見つけるのも良さそうですね。
そう思います!
――若月さんは絵も描かれますが、趣味で『キングダム』のキャラを描いたことは?
ありますが……難しかった。実は原先生にファンレター出そうと思って、一度王騎を描いたことがあるのですが、自分でボツにしました。いつか出そうと思って、リュックの中にずっと入れてあります。
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二科展デザイン部門で8年連続で入選している若月さん
――なんと。王騎の出来映えはどうだったのでしょうか。
なんか独特な王騎になっちゃいました(笑)。ちょっと女性らしさが強くなりすぎちゃって、「これはダメだな」って。先生の絵は印象的で、目の強さなんかはなかなか素人にはマネできなかったです。だから、自分で描くのは難しかったので、もし塗り絵があったらやりたいです。原先生、塗り絵を描いてくれないかなぁ(笑)。ちょっとギャグ要素強めのを希望します!
――楽しそうですね! ところで、ボツにしたファンレターにはメッセージも添えたのでしょうか。
感謝とか感想とか、とにかく好きだという思いを伝えたくて手紙も書きました。でも恥ずかしくなってやめました(笑)。そういえば、小さい頃から芸能人の方に手紙を出したことがないのですが、一度だけ石田スイ先生にファンレターのようなものを書いたことがあります。
それは以前バナナマンさんの番組で石田先生からいただいた絵を紹介したときに、石田先生がバナナマンさんのことを大好きで、「バナナマンさんに作品が伝わったことがうれしい」と言っていただいたんです。それに対して私が泣いて喜んだら、マネージャーが泣いていることにびっくりしていて(笑)。そのお返事という形でお礼を書かせていただきました。
――つまり、自分発信のファンレターはまだ未体験ということですね?
はい。ボツにしましたが、原先生に書いたのが初めてでした。いつか渡せたらいいなと思います。
――ある意味「自分との戦い」のようですが、いつか出せるといいですね。最後に、若月さんにとって『キングダム』とは?
心の教科書です。皆さんも是非、その教科書を経験してもらえたらなと思います。
若月さんも出演する集英社によるPR企画「未ングダム」
スペシャル動画
作品情報
『今日から俺は!!劇場版』(公開中、配給:東宝)
累計4000万部超えの西森博之氏の人気コミックを、福田雄一監督が実写化。原作のまま1980年代の昭和の千葉を舞台に、ヒキョーな手を使っても悪党どもは必ずぶっ倒す正義(?)のツッパリ“金髪パーマ”の三橋(賀来賢人)、相棒の“ツンツン頭”伊藤(伊藤健太郎)のコンビの愉快な学園ライフを、迫力のバトルアクションと斜め上を行き過ぎるギャグの連続で描く。清野菜名、橋本環奈、若月佑美、仲野太賀、矢本悠馬、鈴木伸之、磯村勇斗ら“学生”キャストと、ムロツヨシ、佐藤二朗、吉田鋼太郎ほかドラマを盛り上げてきた人気俳優陣が再び集結。ツッパリたちが繰り広げるバトルアクションロワイヤル×超メガ盛り爆笑ギャグ×ハラハラ&ドキドキ&硬派な友情ストーリー。
プロフィール
若月佑美(わかつき・ゆみ)
1994年6月27日生まれ。静岡県出身。乃木坂46では1期生として活躍し、2018年11月にグループを卒業。卒業後は女優として活躍し、ドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ)、『頭に来てもアホとは戦うな!』(日本テレビ)、『父と息子の地下アイドル』(WOWOW)、舞台『鉄コン筋クリート』、『恋のヴェネチア狂騒曲』、『GOZEN-狂乱の剣-』、映画『シグナル100』、『ヲタクに恋は難しい』など出演作多数。2020年は映画『今日から俺は!!劇場版』のほか、ドラマ『私の家政夫ナギサさん』に出演中。『Oggi』6月号からは同誌美容専属モデルを務める。
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